僕はしばしばコンタクトレンズを落としてしまう。そのたびに床にはいつくばって探すわけだけれど、もしも落ちる場所があらかじめわかっていればこんなにあせることはないんじゃないか。傾向を探ってみた。
(安藤 昌教)
わからなかったらやってみる
方法は簡単だ。実際にコンタクトレンズを何度も落としてどこに落ちるか調べるのだ。僕が学生の頃お世話になっていた先生はよく「わからなかったら100回くらいやってみろ」と言っていた。100回くらい繰り返せばどんな僕みたいなやつでも何かわかるだろう、ということだろう。教えに基づき今回は両目合わせて100回落とすことにした。
でも本当になくなったらいやなので大きめの布を敷き、その上で落とすことにした。服装が微妙に筋トレ部とかぶるのはさっきまでダンベル持って撮影していたからだ。寒い。
ハードレンズにはいろいろなはずし方がある。今回はその中から代表的な2種目をピックアップした。まず方法A。目じりを横に引っぱりながらまばたきをする。すると上下のまぶたに押されたレンズがぴょーんと飛び出してくる。僕は普段この方法で外している。
次に方法B。指で上下からレンズを挟みこむようにして外す方法。確か初めてコンタクトレンズを購入した店で教えてもらった方法だ。写真では両手を使っているが、片手で同じように挟み込み、もう一方の手で受ける方法が一般的かと。目が乾燥してしまってレンズが外れなくなってしまったときとかに有効だ。しかし僕はちょっと苦手。
それでは早速コンタクトレンズを落としていこう。手始めに僕が普段はずしているやりかた(方法A)で左右のレンズを飛ばしてみた。
(ぴょーん)
わざと落としてもやっぱり落ちるとあせる。目がいい人には理解しがたいことだと思うが、コンタクトレンズが片方落ちると急に左右のバランスが崩れるのだ。まっすぐに歩けなくなる。その状態で床に這いつくばってレンズを探すのはかなりの困難なのだ。見つかったときの感動も大きいが、探しているときの不安はもっと大きい。
落ちた場所をチェックします
今回はどこに落ちたかを毎回チェックするため、コンタクトレンズを見つけた場所にシールで印をつけていくことにした。
シールは2色。白が右目、赤が左目だ。はずし方によてAとBの記載をしてある。各25回ずつ、左右合計100落としを目指す。今日で一生分落とすからこれから先の人生では落としたくない。
いやでも落ちる場所さえわかっていれば今後落としてもあせらなくってすむんだった。うっかり当初の目的を忘れかけていた。