東京と千葉の境目を流れる江戸川はつまり、葛西と浦安の間を流れている。東京メトロ東西線は南砂町から下りは地上を走っていて、葛西-浦安間で江戸川をまたぐ青い鉄橋を渡る。
その鉄橋から島が見えるのだ。
名前は妙見島という。江戸川に浮かぶ小さな島だ。23区内に存在する島、妙見島を訪ねてきました。
(text by 松本 圭司)
■妙見島へ行こう
妙見島は古くからある島で、住所としては東京都江戸川区東葛西3丁目にあたる。
コンクリートで護岸される前は水の力で浦安方向と下流方向へ僅かずつ移動していたらしい。現在でも移動しているという説もあるが定かではない。
最寄り駅は東京メトロ浦安駅。駅から西に向かって10分ほどで島の真上を走る浦安橋を渡ることが出来る。
島の手前、浦安寄りに東京と千葉の境界線があった。妙見島は30mほど東京寄り位置している。やはり東京都なのだ。
■妙見島に上陸する
橋の中程に、島に降りる階段とスロープがある。降りたらそこはもう妙見島である。
島自体には一応徒歩で入れるのだが、なにせ車が、それもダンプやトラックがガンガン走っていて怖い。運転する方もあんまり歩行者の存在を意識してない様子なので、徒歩や自転車で訪れる場合は気をつけた方が良いだろう。道も狭く、見通しの悪い曲がり角などは特に注意だ。
■まずは島の東側を攻めてみる
島の東、つまり浦安側には、北(江戸川上流方向)へ向けてアスファルトの道路が走っている。そこをダンプがガンガン通って大変に怖いので、一段上の歩道を進んだ。
葛西側よりも広い浦安側の江戸川を臨むと、そこには屋形船が浮かんでいた。遠くから「ガーン、ガーン、ゴーン、ゴーン」と重機の音が聞こえてくる。
なんとも工業な島だ。インダストリアか。
■工場ファン必見のタンクなど
妙見神社でお参りをして、更に細い道を進んだ。道の終点は月島食品だ。そこには妙な形の設備や、タンクがズラリ並んでいて工場ファンならずとも興奮の情景が広がっていた。
も、萌えー。
道路の補修をしていた人たちに、明らかな不審の目を向けられたが気にせずに工場萌えを楽しんできた。満足。
では、今度は島の南側と西側を攻めてみよう。