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ちしきの金曜日
 
くじゃく園、およびフラミンゴ打法

フラミンゴゾーン

園内にはクジャクだけでなく、フラミンゴ、うさぎ、インコ、ポニーなどもいる。うさぎは近づくと手前に集まって来て、なかなかかわいらしかった。フラミンゴのいる巨大な鳥かごは、中に入れるようになっており、かなり近づいて見ることができる。


二重式のドアから、中に入り、身近にふれ合うことができる。

が、フラミンゴたちは別に私とふれ合うことに興味はない。

フラミンゴは、私が中に入ってきたことなどどうでもよく、みな思い思いに過ごしていた。というか、一、二羽を除いてみんな寝ていた。


王監督のフラミンゴ打法を彷彿させる由緒正しいフォーム

フラミンゴと言えば一本足で寝ることが有名だ。
王監督の現役時代、片足を上げて打つスタイルが「フラミンゴ打法」と呼ばれていたように。

が、くじゃく園にいたフラミンゴたちは、一本足ではなく自由なスタイルで寝てるやつらが多かった。


二本足、というか三本足。

なんだその楽な姿勢は。
しかもその膝、おかしくないか?

もはや、フラミンゴであることを諦めてないか?

そこには、私のイメージするフラミンゴと違った、思い思いの姿勢のフラミンゴたちがいた。

いや、もしかすると私がよく知らなかっただけで、これがフラミンゴの自然な姿なのかもしれない。

 

フラミンゴ打法のリアリティ

が、これがフラミンゴの現実であるならば、フラミンゴ打法の現実もこんな感になるのではないだろうか?


フラミンゴ打法

我ながら、けっこうフラミンゴっぽいと思う。
打てるかどうかはともかくとして。


さあ来い!
(オンマウスで心のイメージ)


それと、今回フラミンゴをよく観察してみて、
膝関節の曲がる方向が人間と逆だということがわかったのも個人的には収穫だった。

弁当を食べていると、その時…

さて、クジャクは鳴いてないし、どうしたものかと、とりあえず近くのベンチに座り、持って来た弁当を開くことにした。


佐世保駅弁・あごめし

クジャク園のある川棚町は佐世保に近いので、ついでに佐世保駅に寄り、以前から食べたいと思っていた駅弁「あごめし」を買って来た。(「あご」とはトビウオのことです。)


駅弁は、こういうクラシカルなスタイルのやつが美味い。

くじゃく園にはテーブルやベンチがあちこちにあり、休日にお弁当を持って来て食べるにはなかなか良いところだ。初めて来たが、お弁当を持参して来たのは大正解だった。あごめし、うまい。

…とその時、遠くの方から
なんとも哀感のある声が聞えてきたのだ!

「ひょっとして、これがクジャクの鳴き声?」
また例によって音質が悪くて申し訳ないが、遠くの方から
「おかぁーちゃーん」
と叫んでるかのごとき哀しい鳴き声が、繰り返し聞えて来るのがおわかりだろうか?


お前の声なのか?

が、鳴いている姿を確認しようと、弁当を食べ終えてドームに近づいてみると、もはや声は聞えず、再び平和なさえずりのみが聞える状態となっていた。


あの鳴き声はお前だったのか?

くじゃくは答えない

 

鳴くまで待つも

その後、「鳴くまで待とうホトトギス」の家康公の精神でしばらく待ってみた。が、清掃業者がやって来て、エンジンをかけて池の周りを掃除し始め、録音向きではなくなってしまった。
というわけで、引き上げることに。

 たしかに哀愁漂う声が聞えたものの、鳴いてるその姿を目撃できないという釈然としない結果となった今回の訪問。なぜ遠くで弁当を食べてる時だけしか鳴かなかったのか?
しかし、その時聞えた声は、たしかに哀愁を持って私の胸に深い印象を残した。

そしてフラミンゴだ。
ずっと前にテレビか何かで、なぜフラミンゴは片足で寝るのか解説していたのを見た覚えがあるが、そんなことには関係なく、各自自由なスタイルで寝ていた。共感を覚える。

くじゃく園

園内にはまだまだ謎のものがあった

 
 
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