●コワモテアタックネコだまり
まずは失敗に終わったコワモテでネコにモテモテ、ふらふらと歩いていると、ネコだけでなく人間たちもなんとなく距離を置いているように感じる。これもコワモテの宿命か。
そんな中、しばらくするとネコたちがたむろしている道を発見。
道路であるのも関係なく、のんびりとたまっているネコ。なんらかのフォーメーションを組んでいるようにも見える隊形で、それぞれ自由にたたずんでいる。
よし、君たちにモテみたい。アタックしてみよう。
ネコに近づいていくのだが、コワモテということもあり、つい表情も厳しくなってしまう。それを含めて全体的な怪しさを察してか、ネコたちも警戒態勢をとっているようだ。
そう、ここのネコたち、私に負けずかなりのコワモテなのだ。
こ、怖え…。
ことごとくこんな目つきをしたネコたち。私の形だけのコワモテでは追いつかない、本物のコワモテさんたちだ。彼らにモテようとするなんて、うまくいくのだろうか。
不安に思いながらにじり寄ってみる。
おおすごい、キャットニップの効果なのか、ネコたちがわらわらと寄ってきた。半信半疑ではじめたことだったのだが、本当に効き目があった。
脱脂綿に顔を近づけて、すっかり堪能しているネコもいる。かなり興味があるようだ。
コワモテでネコにモテモテ、成功したと言っていいだろう。
すっかりちょっとしたネコおじさんだ。通りがかった親子連れも無視してスルーしていくほど、ネコと打ち解けた様子が写真からもおわかりいただけると思う。
自然と口元もゆるむが、中にはまだ警戒して距離を置くネコもいた。
そうしたネコにこちらから手を差し伸べてみるのだが、背を向けて逃げていってしまう。
違うんだ、コワモテだけど別に怖いわけじゃないんだ。動物の勘が何かを察してそうするのもわかるけれど、大丈夫だからこっちに来ないか。そう思っても逃げてしまう。
悲しみのコワモテ。試しに脱脂綿だけを置いてみたらどうなるかやってみた。
悲しいことに、あっさり反応。
「コワモテ+いいにおい」から、コワモテをマイナスしたら、すぐに寄ってきた。やっぱりコワモテはモテていなかったか…。
最後はさみしく感じたりもしたが、ネコに囲まれた場面もあったので、それはそれで満足。キャットニップの力を借り、コワモテでネコにモテモテは成功したということにしたい。
過激にラリったようになってしまっても困ると思っていたのだが、ほどよくクンクンする程度の興味だったのも安心できた。コワモテであることを忘れ、楽しく遊べました。