ハコフグをかぶってみる
ちょっと調べたところによると、さかなクンがかぶっているあのハコフグという魚を模した帽子は特注品で、一般に販売されていないようである。確かにユニクロなどでは売っていなそうなデザインだ。
仕方がないので、とりあえず地引き網をやったときにとれたナマのハコフグを頭に乗せてみた。
せっかくのハコフグなのだが、いかんせん生きたハコフグはヌメヌメするし、私の頭には小さすぎる。今回は表情を頑張ってみたのだが、これは残念ながら私がイメージするさかなクンではない。
サメのかぶり物ならどうだろう
生きたハコフグをかぶってみて、やはり本物のさかなは帽子にならないという結論がでたところで、今度は友人からお土産にもらったサメのペーパークラフト帽子をかぶってみた。
さかなクンというよりも、気仙沼あたりにあるサメ料理を目玉料理にしているレストランの店員みたいになってしまった。
だめだ、薄々は感づいていたのだが、やっぱりさかなクンになるためには、例のハコフグの帽子でなければならないようである。
ハコフグの帽子を発注した
こうなるとあの帽子を自分で作るか、誰かに作ってもらうかしかないのだが、自分で作るのはまず無理である。釣り針ならともかく針仕事の心得はまったくない。
こういうのは乙幡さんが得意そうだが、私がさかなクンになりたいからという理由で頼むのは心苦しい。どうせ迷惑をかけるのなら肉親の方がいいだろうということで、母親に企画意図を一切説明せずにダメモトでお願いしてみた。確か実家にはミシンがあったはずだ。
果たして数週間後、母親から宅急便が送られてきた。
ダンボールの中にはハコフグの帽子が二つと封筒が入っていた。
やるな母親、本物と比べると細かい違いはあるものの、予想よりもちゃんとしたハコフグ帽が届いてビックリした。これがあれば私もさかなクンになれる気がする。
封筒の中身は請求書かと思ったら手紙だった。
ところで帽子がさかなクンがかぶっているのに近い青と、シックな茶の2種類あるのは、「仕事用」と「普段用」ということだろうか。
実際にさかなクンが二つの帽子をオンとオフで使い分けていたらおもしろい。