この川間ドックが作られたのは明治33年。
元は石川島造船のドックとして作られ、その後旧住友重機械工業のものとなり、
そして今ではその役目を終えて、ヨットクラブで隠居生活。
ドック内部と外部を隔てる扉船が撤去されているので、
ただの港とまったく区別つかなくなってしまってはいるけれど、
それでもよくよく見てみると、港とは違うドックならではの特徴が。
石造りのドックが男性的な感じなのに対し、
レンガ造りのドックはどちらかというと女性的な感じがする。
カッコイイというより美しい、そんな感じ。
真打登場
そして、最後はとっておき。浦賀にあるもう一つのレンガドック。
その名も、旧住友重機械工業浦賀艦船工場第一号船渠。通称、浦賀ドック。
この浦賀ドック、きちんと扉船もあり、水を排出するポンプも動き、
今もなお、ドライドックとして機能するドックなのである。
というのも実はこのドック、2003年の3月まで現役で使われていたものなのだ。
閉鎖となってもう5年。それでも使われていた当時の雰囲気が十二分に味わえる、
素晴らしいドック。 |