有名なのはスイスのFREITAG

廃品を使って作っているというかばん、FREITAGというメーカーのものを見たことがある人も多いと思う。トラックの幌をメインに、シートベルトや自転車のタイヤチューブ、車のエアバッグなんかを素材にしているらしい。

その他、スペインのdemanoというメーカーもバルセロナの街頭広告を素材にしたバッグを作っていて日本でも人気があるようだ。

私も常々このカラフルなかばんが欲しいと思っていた。でも廃品利用なら自分にも作れるんじゃないかと思うのだ。

私の手に入る廃品は

Wikiの「FREITAG」項目によると、使用済みのトラックの幌にはマーケットが存在しないため、幌入手のために社には専門の部署まであるらしい。

専門組織をさしおいて素人の私がトラックの幌を仕入れるのは難しそうだ。

今回の記事のタイトルは「近所の商店街の旗でかばんを作る」。何かいい素材はないだろうか……、と考えている最中に頭の上にはためいていたのが、商店街の旗だったというわけです。

バルセロナの街頭広告でおしゃれなかばんが作れるのだが、うちの近所の商店街の旗でだってきっと作れるはず。バルセロナにできることがうちの近所でできないわけがない。がんばれ！　うちの近所！

旗を求めて鼻息荒く

さて商店街に下がっている旗って、誰が管理しているんだろう。思えば今まで考えたことがない。手当たり次第にお店に聞いてみることにした。

がんばれ、近所！　と応援する気持ちが盛り上がって、実はなんだかこのとき私は鼻息が荒かった。書き言葉でなく実際鼻息を荒げていたんだから店の方々を変に威圧していたと思う。

和菓子屋さんで「リサイクルショップのご主人なら知ってるかも」と言われ、さらにリサイクルショップで「それならメガネ屋さんが管理しているよ」、と情報ゲット。2ステップで難なく旗までたどり着くことができた。 ぶーぶー（鼻息）。

4年前の旗、ゲット！

たどりついたメガネ屋さんで事情を話すとありがたくも旗の提供を快諾いただいた。写真のホタル祭りの旗は使用中ということで、裏から使っていない旗を7枚も出してきてくださった。ありがとうございます！

こちらの商店街では、ここ3年祭りなどの祭事以外は地元小学校と連携して小学生のイラストを主に旗にして掲げているんだそう。旗は卒業するときに洗濯してプレゼントしているという。

（イラストにはテーマは特にないらしく、そういえば以前この商店街で「あなたの好きな武将は？」という文言と織田信長らしき武将の絵が描かれた旗を見て度肝を抜かれたことがあった。子どもの自由度の高さにあっといわされる好企画だ。）

というわけで、現在はあまり頻繁には旗は廃品として出ないそうで、いただいたものは4年前のもの。メガネ屋さんのご主人のお知り合いが芸大卒ということで頼んでデザインしてもらっていたそうだ。

ということは、デザイナーズ旗ということですね。おおー。これはいいかばんができそうだ。