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はっけんの水曜日
 
古い未来を体験できる!? 長野市少年科学センター
 

子供の頃、おじいちゃんによく連れて行ってもらっていた「長野市少年科学センター」。当時の最先端科学技術や未来を感じさせてくれる展示が満載で、とても好きなスポットのひとつでした。

そんな「長野市少年科学センター」は今でもちゃんと営業しているようです。懐かしさもあり、せっかくなので20数年ぶりに訪れてみたら……。

(絵と文:北村ヂン



思い出のあのスポットを再び訪れたい

誰にでもひとつくらい「子供の頃、あそこに連れて行ってもらうのが好きだったなぁ……」という、お気に入りスポットってあるんじゃないでしょうか。

ボクの地元は群馬なんですが、おじいちゃんの家が長野にありまして、小学生の頃は夏休みや冬休みになるとちょいちょい長野に行っていました。そんでその際、よく連れていってもらっていたのが「長野市少年科学センター」。

最先端〜未来の科学技術を子供に体験させてあげようというコンセプトのこの施設。確かしゃべるロボットがいたり、ホログラムの3D映像を見れたり、未来感あふれるゲームが遊べたり……中でもボクが好きだったのが、当時はまだ家庭にはあまり普及していなかったパソコンを自由に使えるコーナー。そこで簡単なプログラムを作って我が命令に忠実に従うパソコンを見てうっとりしていた記憶があります。


今でも未来っぽいグッズが好きですが

『ドラえもん』をはじめとする藤子・F・不二雄先生の作り出す、未来でSF(すこし・不思議)な世界観が子供の頃から大好きだったボク的には、この「長野市少年科学センター」はタマラナク楽しいスポットで、連れていってもらったら一日中狂ったように遊でいたもんです。

そんな思い出の「長野市少年科学センター」なんですが、どうも今でもバッチシ営業しているらしいのです。コレはちょっと行ってみたい!

はたして子供の頃、心をガッチリつかまれていた展示の数々はまだあるのか、そして今見ても楽しいのか、最近の最先端科学技術ってどうなっているのか……確認するべく行ってきました!

さてこちらが「長野市少年科学センター」への道。いやぁー、懐かしい!

……くないです。

この段階から周り中、未来都市……みたいな記憶があったのですが、全然フツーの町並みですね。こんな場所だったっけかな?

お気に入りの科学センターに行けるという喜びのあまり、ワケの分からない幻覚を見ていたんでしょうか、ボクは。


すごく長い階段も……全然覚えていません

「取材するぞ」という明確な目的がなかったら、もうイヤになって帰りたいくらい長ーい階段。子供の頃はこんな階段も気にならないくらいウッキウキだったんでしょうな。

そして、やって来ました「長野市少年科学センター」! 小学生の時以来ですから、ホント20数年ぶりです。しかし……こんな外観だったか?

メタリックでピカピカした、見るからに未来丸出しな感じの建物だったと思い込んでいたのですが……もしかして建て直したのかな? んなこたーないか。

ただ、建物の前に置かれた、この特徴的な円環型日時計(輪っかになってる部分に落ちた影で時間が分かる)には、なんとなーく脳みその片隅がピリピリ刺激されるんですよね。

見たことあるよーな、ないよーな……。

 

コレは未来か? 科学か?

すんごく久しぶりに訪れた思い出のスポットなのに、全然ノスタルジーが喚起されず、「ボクが子供の頃に来ていたのはココだったのか?」……という不安が広がる中、とりあえず館内に入ってみると。

いきなり変なヤツが……「リボンちゃん」!? 手元にパンフレットを入れるとバチコーンとスタンプを押してくれるようです。

コレも見たことあるような、ないような……。そして

「にんじゃくん」! こ……コレは見覚えがありますよ。ただ単に昔から忍者好きだったからかもしれないけど。

ちなみにこの「にんじゃくん」、胸のスリットから「イラッシャイマセ」的な言葉を発しながら(なぜかものすごく音量が小さい)腕をウインウイン上下させています。記憶に残ってる「しゃべるロボット」ってコレのことかな?

おそらくボクがよく来ていた時期と同じものなんだと思いますが、そのわりにはピカピカですごくキレイ! 大事にされてるんだな、オマエ。

さて、展示コーナーの方に向かっていくと……いきなりちょっと未来感のあるらせん階段! そうそう、ボクの覚えてる科学センターはこんな感じでした!

ちなみに上から吊されている円盤状のものは、ソーラーパワーで上がったり下がったりするという、非常に未来なオブジェなんですが、ただいま故障中とのこと。未来なのに……。

ほい、こちらが展示室。なんかえらくゴチャゴチャしてますけど、子供的にはコレくらいゴチャッとしてた方がコーフンするのかもしれません。「うわー、あんなものもある! こんなものもある!」って。


天井にはスペースシャトル&人工衛星が吊られてるし……

自衛隊のヘリコプターまである! ……色んなものがあるにもほどがあるだろ。

でも、確か昔っからあったなコレ。「なんで科学センターでヘリコプター?」とかいう疑問を一切抱かずに狂喜乱舞しながら乗り込んだ記憶があります。

そしてヘリコプターの中では、子供だったらおしっこ漏らすくらいカッコイイ操縦桿をガチャガチャいじくることが出来ます。すると、どういうことが起こるかというと……。

えらく遠くに置かれたブラウン管のモニターに映った空撮映像が動くわけです。ちなみに手前には空撮写真が貼り付けられています。

ヴァーチャル・リアリティとは2万キロくらいかけ離れた、非常にユーザーの想像力を要求されるアトラクションですね。


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