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ちしきの金曜日
 
日本の美徳・無人販売所
 

無人販売所は日本では珍しくもなんともないが、外国人から見たら信じられない光景なのだと聞いたことがある。治安がいい日本ならではのものらしい。

その無人販売所、まれに日本人の私でも驚くものに出くわすことがある。

今回はそんな無人販売所のあれこれを見て行きたいと思う。

T・斎藤



あなたの知らない無人販売所たち

まずは、「つかみ」として面白い(変わった)タイプの無人販売所から見て行こう。


これ…アイスだろう?!

「ミカン」って書いてあるけど、思いっきりアイスだろう!

これが道端に置いてあるのを見た時は、思わず急ブレーキを踏んでしまった。

無人販売所に興味を持つきっかけを私に与えてくれた物件でもある。


100円?(もしや?!)

こちらもまた唐突な光景だが、道端に業務用冷蔵庫が置いてあった。

そしてまさかの100円の文字!


おそるおそる扉を開けてみると、予感は的中。

残念ながらこの日は何も入ってなかった。

こ、これはもしや…?!(肉まん入れるケース?)

いや、よく見るとビールを冷やす箱だ。そして宙に浮いてる!

ここは宇宙か?って感じだが、
これは持ち主の人に話を聞くことができた。曰わく、
道路に直接置くと県からやかましく言われるかもしれないからこうして宙に浮かせているのだそうだ。

まじめなんだか面白なんだか!って感じだ。


後日、商品が入ってる状態も見ることができた。

これは発見した瞬間、吹き出してしまった。

商品こそ無かったが、無人販売所であることを示す料金箱があった。

というわけで、無人販売所は回ってみると予想以上に面白ムードに満ちあふれている。

もっとも私が住む九州というところは、こういう事に関して特に自由度の高い国なのかもしれない。


こちらは長崎は五島列島、久賀島でみつけた無人販売所。

「こ、これはっ!」
と思って、乗っていたタクシーをバックさせて見に行った。


なんと、お土産の無人販売所なのだ。

サービス精神の塊(かたまり)みたいなものを感じる。


単価1000円のものが無人で売られていた。世の中に悪などないって勢いだ。

こちらの無人販売もまたすごかった。


熊本は矢岳駅にて。一見、普通に販売してるようだが…

「今日は留守を居します。自由にお買い上げ下さいませ。店長より」

もうホント、田舎のこういうノリって大好きだ。
世界が平和になるとは、つまりこういうことなんじゃないかと考えさせられる。

お次は、熊本は天草でみかけた無人販売。


道端で船が売っていた。

15万。さすがにこれは、お金置いて勝手に持ってってくださいではなく、連絡先が書いてあった。

という具合。
「つかみ」としてはこれくらいで充分だろう。

次ページからはもう少し普通のタイプの無人販売所を見ていきたいと思う。


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