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ロマンの木曜日
 
サーティワンのアイスで雪見だいふくを作る
パックマンの敵みたいなのができた

雪見だいふくはアイスクリーム界の異端児だと思う。

アイスクリームの外側を餅(ぎゅうひ)で包むという、和菓子と洋菓子の見事なコラボレーションはロングセラーにふさわしいおいしさだ。

定番のバニラのほか、これまでにチョコレート味や抹茶味なども発売されているけど、もっといろいろな味のアイスも試したい。そして、いろいろな味のアイスと言えばサーティワンである。

では、サーティワンのアイスでカラフルな雪見だいふくを作ってみよう。

萩原 雅紀



オリジナルに敬意を表して

まずは確認の意味も込めて、1981年から売られているオリジナルの雪見だいふくを買ってみた。さすが発売から30年も経っているだけあって、脳へのパッケージの刷り込みもすごい。アイス売り場に来て一瞬で見つけられた。


箱を見ただけで中身と味が想像できる安定感
夏は2個入りのパックが姿を消すらしい

スーパーには小さめのだいふく9個入りのボックスが売られていた。アイスを包んでいるぎゅうひは温度が上がると溶けやすくなるため、実は雪見だいふくの販売は冬が主らしく、よく見かける2個入りのパックは見つからなかった。

さっそく1個食べてみる。甘くて柔らかいぎゅうひとバニラアイスがすぐ溶けて混ざるのがおいしい。昔から変わらない安定感。


ザ・定番の味

せっかく作るなら、あわよくばオリジナルを越えるものができないかと期待したい。でも越えようとする壁の高さも改めて知ることになった。

とりあえず、アイスを包むぎゅうひを作ろう。


ぎゅうひを作る

ぎゅうひの作り方はネットでいろいろ検索して、白玉粉を水で溶いて砂糖を混ぜて電子レンジに入れる、といういちばん簡単そうな方法を使った。できたての生ぎゅうひなんて見たことないので、正直これで正しいのか分からなかったけど、練ったり伸ばしたりしているうちに雪見だいふくの皮っぽくなったからOKだ。

あと投入する砂糖の多さにも驚いたけど、できたものを食べてみたらちょうどいい甘さだった。和菓子...恐ろしい子!


雪見だいふくと一緒に買ったのでスーパーのレジの人に企みが見破られなかったか心配
白玉粉をその倍の量の水で溶いて
白玉粉が溶けたら水と同じ量(!)の砂糖を投入
砂糖も溶かしたらレンジで数分加熱

ヤマトのりができた、と言っても信じそうな見た目

ものすごく熱いできたてのぎゅうひを片栗粉をひいたまな板の上に載せて、粉をまぶしながらひたすら潰したり引っ張ったりして薄く伸ばす。熱いしすぐ破れるし粉が足りないとくっつくしで今回これがいちばん難しかった。あ、これは「未来の巨匠」コーナーで使えるレベルだ、と思ったけど、動画どころか写真も1枚も撮れなかった。

しかし悪戦苦闘しつつ、餃子の皮のような薄さと大きさのものを何枚か作った。


形はぼろぼろだけど皮ができた

いよいよサーティワンの登場

あとはサーティワンで買ってきたアイスを包んで冷やし、固まれば完成だ。たくさんあるカラフルなアイスの中から、今回は即興で9種類のアイスを選んだ。


思わず「モンスターズ・インク」という言葉が浮かんだ

アイスそのままでは大きすぎるので、小さじ2杯分くらいすくって、常温まで冷ましたぎゅうひで包む。型をつけたり冷すために保管するのに、9個入りの雪見だいふくのカップが数も大きさもちょうどよかった。


カップにぎゅうひを敷いてアイスを落とす
それを手早く包む
中のアイスがみるみる溶けて染み出てくる
とけだしたりもしたけれど、私はげんきです。

容赦なくみるみる溶けるアイスに手を焼きながら、これ以上ないくらい急いで9種類包んだ。これ見て作りたいと思った人は、ぎゅうひも一旦冷してから包んだ方がいいと思います。

完成したカラフル雪見だいふくは冷凍庫に入れて、一晩冷してから食べてみた。


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