この前、南米ペルーのプノーという富士山よりも標高の高い街に行ってきた。 陽射しが強くて、乾燥してて、寒くて、息切れがして、自分の意思とは関係ないなにか大きな力に振り回されてる感じ。 あんまりにも寒いので寒さを解消しようとホテルのシャワーを浴びてみたら、なんだかぬるい。 これってホテルの設備が悪いのかなー?それとも・・?? そういえば標高が高いと、気圧が下がってお湯の沸騰温度も下がると聞いたことがある。中学のときに理科で習ったような気が・・。
実際にゆで卵を使って実験してみることにした
(藤井 季美)
■ホテルのキッチンを強引に借りる。
お湯の沸騰温度を確かめるだけなら、お湯を沸かして温度計で測ればいいのだが、 ここは南米。この地ではスペイン語以外は通じない。
持ってきた旅行に役立つスペイン語集には温度計なんて単語は載ってない。よーくみてたら卵って単語は載ってる。
だもんで、間接的に卵で実験してみることに。 ちなみに卵を買うときはスペイン語で 「ティエネ ウエボス?」
ホテルの従業員に怪しまれながらも、なんとか生卵を片手に説明してキッチンを借りれることに。
■さあ、ゆでてみよう。
卵とお湯を火にかけてぐつぐつ・・・。しばらく待つ。沸騰しはじめたけど、うーん・・なんか、意外にお湯熱そう・・。
お湯に指をつっこんでみる。あっつい!
私の予想では標高3800Mでお湯の沸点は70度くらいかなーなんて。ひょっとして沸点が下がる説は私の思い違い・・・・?
■8分ものゆで卵
・・・・・とりあえず待つこと8分。 普段だと、ゆで卵って10分くらいのイメージなんだけど、えーと70度だとしたら15分くらいゆでてると、温泉卵みたいになるかなーなんて予想で。温泉卵食べられたらいいなぁ。好きだから。 ぜんぜんまだ生。ふふふ。沸点が低い説はやはり正しいかも。少し安心。
■10分ものゆで卵
なんか外側の白身が固まってきた・・・・。お湯がぬるいと、黄身の方から固まるんだよな・・確か。
うーむ。。。
■12分ものゆで卵
ゆでて、すぐに殻を剥こうとしたから、白身がぼろぼろに。卵がなんだか美しくないのはご了承くださいませ。 普段、自分で卵ゆでてる時のゆであがりとなんら差を見つけられない。やばい・・・・・。 沸点が低い説は私の妄想か? インターネットカフェにでも行って調べたいけど、スペインゴ入力しかできないしー。わーん。
■14分ものゆで卵
ふつーにゆで上がってます。黄身がやや半熟でいい感じ。 ・・・どうやら私の予想ほどお湯の沸点はあんまり低くないらしいです。驚きの実験結果を期待していたのに夢敗れる・・・。 理科の成績悪かったしなーなどと、自分の記憶力を責めることに。 実験終了。
参考データ: 高度差4000mでは 気温差:−11.0(℃)、 酸素濃度:60(%)、 沸点:89(℃) くらいらしいです。なので、標高3800Mでは沸点は90度くらいかな。お料理にも入浴にも問題ないくらい充分熱いですね。とほほ・・・。シャワーがぬるかったのは単にホテルの設備が悪かったのね。ぎゃふん。