作ってるときはあまりしゃべらないというご主人だが、取材中はお話が絶えることはなかった。
「狭い店はね、誰のために料理しているか、お客さんの顔が見えるのがいいね。カウンターと近くてね」とご主人。
近いのはいいが、たまに材料を切らしているときなど、お客さんに買ってきてもらうこともあるという。ミルクを頼んだお客さんにお金渡して、「安いのでいいから牛乳買ってきて」というと、飛んでってくれるそうだ。
「そうやって買ってきてもらった180円の牛乳を、カップに入れて1杯300円で出しちゃうんですからね。」とご主人。あ、これはむろん常連さんに限ってのお話ですが。しかし、なんという信頼関係だろうか。そのお客さんもいい人だ。 |