なんと、急に私以外の観光客同士が、シャッターを頼みあうという状態に!
どうも「1人が頼んだら、頼みやすい空気になった」っぽいのだが、なぜ私だけ頼まれない!?
周囲からは「はい、チーズ!」「撮れてますか?」「大丈夫です、ありがとうございました」と、和気あいあいとした会話が聞こえてくるのに。
軽く混乱した私は、少し離れたところで観察をしていた同行者に、「なぜ、私だけ、声をかけられない!?」と相談してみた。ずっと私の様子を見ていた同行者いわく、
- 観光客は一種浮かれた雰囲気を持っているが、私にはそれがない。焦ってキョロキョロしているのが不審。
- ほとんどの人が仲間連れなのに、1人でボーッと立っている人には話しかけにくい。
- 自分がシャッターを押してあげた人に、自分もシャッターを頼むというのがやはり一般的(おたがいさま)
以上のことから、観光客のフリをしていても、「写真撮らせろー撮らせろー」と内心念じている私からは、異質な雰囲気が出ていてて、シャッターを頼みたくないらしい。
シャッターを押したい気持ちが強すぎて、誰からも頼まれない……。
ガッカリしながらも「じゃあしょうがない」とあきらめて、最後に羊が丘の風景写真を撮っていたら、学生さんらしいグループに声をかけられた。
「すいませ〜ん、シャッター押してもらえますかぁ〜?」
ええーっ、来た!!!
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