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特集


ひらめきの月曜日
河原でバウムクーヘン作り

抜くか、否か。

ここで一つ問題が持ち上がった。
調べによると、バウムクーヘンが熱いうちならば、竹から抜くのは簡単らしい。
けれど、できあがった物を見ると、抜くためには竹の節が邪魔している。無理矢理抜いて、生地が崩れてしまっては一巻のおわりだ。

ちょっと考えた上、生地ぎりぎりのところを切って抜くために、河原での試食を断念して家に持ち帰ることにした。


うやうやしく持ち帰る

手早く片づけ、できるだけバウムクーヘンがさめないうちに急いで友人の家へ。

さっきまで肉みたいに見えていたこの塊。棒を縦にしていると、今度はカマキリの卵とかサナギみたいに見えてきた。どうなんだろう。ちゃんとバウムクーヘンになっているんだろうか……。移動中の車内でもバウム片手に心は緊張。救いは蔓延し続けるあまーい匂い。


なかなかない光景

入刀です!

急いで持ち帰ると、まだ暖かい。節の手前ギリギリをノコギリで切断し、竹と生地の間に串を刺して、ゆーーっくり回しながら、竹からはずしていく。


竹をカット! ぐぐっと抜く! そして!

すごい!!生地、ちゃんと重なって年輪を形成しております! まさかこんなにうまくできるとは思っていなく、あまりの美しさに息と唾をのむ私たち。ハッ、ごくり。


バウム!

そして、味は。早速試食。

おお! バウムクーヘンだ!バウムクーヘンですよ、間違いなく!重なりの部分をピリピリはがして食べるあの食べ方ももちろん可能。焼いている間にちょっと煙をあびたせいか、ほんのちょっと薫製のようなけむりの味はするけど、甘い!うまい!


お世辞抜きにバウム!

味わいはあまーい、でも作り方はあくまでワイルド、「優しくって力持ち」、そんなバウムクーヘンの意外な一面との出会いでした。


はらに入れば同じだけど

残った生地はフライパンで焼いてみた。ややあぶらっこいホットケーキというかんじで、食感はもちろん味も全然違う。

やはり、当たり前だが重ねてこそのおいしさ、バウムクーヘン!自力で作って食べるとおいしさも倍増!

時間はかかるけど、肉や芋を焼き飽きたらバウムクーヘンなんていかがっすか?




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