ヒストリーオブおっぱいまんじゅう
おっぱいまんじゅうができたのは10年前。ビートたけしと明石家さんまが出る特番の企画として作られた。もともと北城屋の成瀬桂子さんは女性の胸のかたちのお菓子を作りたいと思っていたそうだ。というか、考案は女性だったんですか?
「みなさん驚かれますけど、女性の優しい心をあらわすものとして『おっぱい』だと思ったんです」
最初は社長に反対されたという。
「でも社長が嫌がって。そんなカタチのお菓子は作りたくないって。それで工場長にこっそり頼んだんです。」
秘密裏に作られたおっぱいまんじゅう。
「最初は押すとミルクが出る案だったんだけど。ぴゅ、って」
それは難しそうですよね……。
しかしテレビの影響もあっておっぱいまんじゅうは大ブレイク。テレビで放送された後は大行列で製造が間に合わなくて、近所の公園で3時間ぐらいまってもらったとのこと。やっぱりおっぱいの人気はすごい。
「だけど、「おっぱいまんじゅう」ってPOPをはってたら年配の女性から「お宅に行くのは嫌だ」と言われちゃって。それからPOP
はやめたんです」
あらー。まあ、いろいろありますよね。
「テレビで紹介されたときは本当に売れて。その売り上げでこの建物の柱一本ぐらいたったと思います」
おっぱい御殿ですね!
おっぱいまんじゅうのひみつ
おっぱいまんじゅうはカスタードクリームをおもちで包み、いらこをまぶしてある。
これがよいしょでもなんでもなく、ほんとにおいしいのだ(会社に持って帰ったら大好評だった。名前を言うときにちょっと照れたけど)。触感もやわらかくその名のとおりのお菓子。
「この形を作るのは企業秘密なんです。なかのクリームが広がらないで丸くなるのは。」
周りのお菓子屋さんもまねた商品を発売したが、クリームが広がってしまい、垂れたおっぱいになってしまったという。
「最初は干しぶどうが乗ってたんです。でも工場長が『もっと娘さんのほうがいい』って」ということで赤い羊羹になった。細かいノウハウが生きているおっぱいなのだ!
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