思わぬダークホース、南千住に
煎餅とは打ってかわり、店内にプリクラの機械(使用不可)があったり、袋菓子が並んでいたりちょっと雑然とした南千住の「野沢屋」。
こちらの本業は間違いなくパン屋らしいのだが、ショウケースのなかは贈答用のお菓子でいっぱいで、パンはケースの上に乗っていた。
「あらー、こんなパンの量少ないんじゃ写真撮らせるの悪いわあ」
撮影の許可をお願いすると、おかみさんはちょっと残念そうだった。なんでも昔はカウンターにあふれるくらい(いわく、時々本当にあふれて落ちた)のパンを毎日どしどし焼いて売っていたそう。近頃はコンビニなどの勢力にまけて量が減ったのだという。
しょうがないんですかねえと話ながら買って食べたパンは、これがまたとても美味しかった。南千住の思わぬ穴場を発見した気分だ。
店の真ん中に陣取るプリクラ機の行く末も気になるし、時々様子を見に来たいです。コンビニに負けず続くといいなあ。
野沢屋
東京都荒川区南千住7丁目3−15
03-3806-1104
|