遠距離通勤の限界地点はどこか？

遠距離通勤の限界地点を探るため、逆に東京から下って行くという方法を考えた。朝一番で東京駅を出発し、9時になるまでにどこまで行けるのか？
9時になった時点で辿り着いた場所が、東京から最も遠い通勤可能な地点となる。

新幹線を利用、ローカル線も使う、家からローカル線の最寄駅までは徒歩、という今回の条件を考慮しつつ、時刻表を熟読し限界地点まで下るルートを以下に設定した。

6:04　東京発（新幹線）→8:14　仙台発（仙山線）→8:41　愛子（あやし）駅着→9時になるまで徒歩。

今回設定した条件の下では、愛子駅が東京への遠距離通勤の限界駅となる。更に、その愛子駅から約20分ほど歩き、遠距離通勤可能な地点の住所をつきとめる訳だ。

ちなみにこのルートだと、上る場合も9時までに東京駅に着ける。
徒歩20分→5:32　愛子発（仙山線）→6:04　仙台発（新幹線）→8:24　東京駅着

早速、愛子へ向かった

朝一番の新幹線「やまびこ41号」に乗り込んだ。時刻は朝の6時前。外はまだ暗い。

乗客の数はまばらで、どちらかというと空席の方が目立つ。電車が動き出す前から、幕の内弁当を食べている女性2人組がいる。朝から凄い食欲。車内販売のお兄さんの後ろ髪には寝癖があった。きっと寝坊したのだろう。

6時4分、やまびこ号は東京駅を出発する。
既にお弁当を食べ終えてしまった女性2人組が、今度は大声でキャッキャ騒ぎ始めた。
今回は通勤のシュミレーションだからいい様なものの、これが本当の通勤だったら割と腹が立つと思う。遠距離通勤者にとって、この2時間は貴重な睡眠時間となるはずだから。

しかし、僕はどこでも寝れる。いつしか2人の騒ぐ声も気にならなくなり、すっかり熟睡モードに。

ちなみに、今回の取材ではスーツを着用した。約3時間の通勤でスーツがしわにならないか？その辺りも含め、愛子からの遠距離通勤が可能なのか、確かめたい。

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少し寒くなってきたので目が覚めた。
外を見ると雨が降っている。東京では少し蒸し暑いくらいの気候だったのに。車内放送でそろそろ郡山に着く事を知る。

仙台まで、あと30分ほど。ここでもう1回寝ると寝過ごしそうなので、起きている事にした。車内販売が女性に変わっていて、キャッキャ騒いでいた2人組は静かに眠っていた。