串×うずら
卵焼鳥屋に行くと、必ず頼んでしまう「うずら卵の串」だが、あれをやたらと大きくしたらどうだろうか。理想としては、こんな感じだ。
塩味でさっぱり焼いた、うずら卵の長い串。いや、これは竿か。とにかく、これを作ってみたい。そして、今度こそ心の底からウンザリしてみたい。
さっそく長さ90センチの竹ひごを買ってきて、卵を22個刺した。撮影のため、それを持って玄関を一歩外に出たのだが…。
…無念だ。できることなら、この竿を持って花見に行きたかったのだが、玄関を数歩出るのが精一杯だった。
結局、普通の串に刺して、網で焼いて食べることにした。
当然だが、これほど大量の串焼きを一度に食べたことはない。うずら卵の大量摂取も3度目ともなれば、食べる前からゲップが出そうだ。
今は見たくもないが
きっと数日経てば、またうずらの卵を平気な気持ちで食べられるに違いない。だが、今はウンザリだ。しばらく、うずらの卵は見たくない。
うずらの卵を引っさげて「食わず嫌い王」に出られるほど嫌いにはなれなかったが、私の経歴から「好物=うずらの卵」の項目は消えたといっていい。それほどまでに苦痛だった。うずら卵には何の恨みもないどころか、好きだっただけに申し訳ないことをしたと思う。
えー、何ごとも「ほどほど」がよろしいようです。