秩父にはなにかあるという予感
よろめきながらも予定通り両神村へと近づく間、もう少し秩父の話をさせてください。
わらじカツやロケット祭りでデイリーポータルZ(主にウェブマスター)も注目してやまない秩父であるが、私も以前から、正確には高校のころから“秩父には何かある”と感じていた。
私は飯能というところにある高校へ通っており、同級生には秩父から来ている山奥組(本当にそう呼ばれていた)と所沢から来ている都会組がいた。
不思議だったは、秩父から来る山奥組の同級生たちが、都会組よりもグッとあか抜けていたということだ。
私が高校生だったのは今から10年前。流行りたてのルーズソックスをいち早く履いてきたのも、パーマやヘアカラーをしていたのも、学祭を仕切るのも、みんな秩父の子たちだった。中にはテクノDJもいた。
今回旅している間も、すれ違う若者たちはみんなスタイリッシュだった。御花畑駅で電車を降りてきた高校生は髪型はバッチリきまっててiPod持ってた。ここは原宿か。 秩父にはどんな情報網があるというのか。秩父の電気屋にはターンテーブル売ってんのか。ミステリーゾーン、秩父、なのである。 |