あたらしい具を求め、スーパーへ
フォンデュの試食会会場である古賀宅へ向かう前に、まずは検討会員全員で具を買い出そう。
どこまで意外かつ美味しいチョコの友を探せるか、それが今回の検討会の課題だ。
ひよって安全パイ的な具ばかりを選んでも仕方がないし、かといってあまり大博打を打ってどうかと思われる具を買ってもいけない。ここは慎重な具探しが求められる。
まず検討員たちが足をとめたのはフルーツコーナー。はっきりいって、「多分、どれも美味しいんだろうな」といった物々がならぶ。
と、ここまで書いておいて今更のカミングアウトとなるが、検討員たちは3人ともチョコレートフォンデュ初体験である。
とりあえずクラシカルなものも体験すべく、イチゴ、パイナップル、メロンのカットフルーツセットとモンキーバナナを購入。
さらに、安全パイながら「絶対美味しそうだからどうしても食べてみたい」と満場一致で決まったトマト、焼き芋、甘栗と、高瀬さんたっての希望でサトイモとヤングコーンがエントリーされた。
「え、ヤングコーンですか?」
「ええ、美味しいですよ。ヤングコーン」
「そりゃ美味しいですけど、チョコかけて美味しいですかね……」
「大丈夫。ヤングコーン美味しいから。ええ、大丈夫ですよ」
高瀬さんのヤングコーンを信じる気持ちが熱く伝わる。素材そのものの美味しさはチョコで引き立てられるのか。ギリギリのラインの選択だ。
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