本気モード
いくら凍った魚がウマかったからといって、いきなり魚でアイスを作るような馬鹿なマネはしない。こんなところに、自分の成長を見る思いだ。
どうです、この本気の食材選び。
ヴィシソワーズがイケるなら、これだって相当ウマイはずだ。
以前、コネタでケムタさんもコーンスープを凍らせていたが、今回作るのはシャーベットではなくアイスクリームだ。空気の含有量も、濃度も違う。
凍りかけたらミルサーで撹拌→凍らせる、を繰り返し、徐々にアイスクリームへと近づけていく。ちなみに他の食材も同様の工程を経た。
やっぱり魚も作りたい
なんだかんだ言ったが、やっぱりどうしても魚でアイスを作りたい。さっきの実験でも大丈夫だったし、秘策もきちんと考えてあるのだ。バッチリなハズなのだ。
ここで牛乳や生クリームと一緒にさせてしまうと、なんだかとっても失敗するような気がする。「甘くないアイス」という目的を達せられないような気がする。
そこで、牛乳の代わりに豆乳を使うことにした。
以前、振る実験というコネタで「豆乳は振ると空気を含んでしまい元に戻らない」という事実を発見したが、これは、まさにこの日のためにあったようなコネタではないか。
なめらかなアイスクリーム作りにおいては、この空気がとても大事らしいのだ。人生、きちんと繋がってるもんですな。
豆乳という最強の武器を手に入れて気が大きくなりつつあるので、さらに魚の世界を強気に攻めてみよう。
肉も入れてやらねば
魚ばかりでは肉に申し訳が立たない。地方名産アイスによくある「肉アイス」に対抗しなくてどうする。こちらでもとっておきの秘策を用意した。
卵白も、申し分ないほどアワアワしている。出来上がりが非常に楽しみだ。
それぞれを容器のまま冷凍庫へ入れ、固まりかけた頃合いを見てはミルサーで撹拌していく。なかなか面倒くさい。でも、手をかけた分だけ確実に美味しくなっているような気がする。
うん。これは絶対うまいハズですよ。この戦、負ける気がしません。