デイリーポータルZロゴ
検索天気地図路線このサイトについてランダム表示ランダム表示


ひらめきの月曜日
 
お弁当のちょうどいいあたためかたを考える

冷やして食べたほうがうまいと思った4品は冷蔵庫へ。

ご飯が多い。

漬け物、本来の場所にかえる

まずは弁当の中身をそれぞれ分けることにした。

今回の幕の内弁当の中から通常冷やして食べるべき3品(つけもの、こんぶ、のり佃煮)と、迷ったけど冷やして食べてみたいもの(ほたて)の計4品は皿に取り分け冷蔵庫に。

いつもあたためられてしまう運命の漬け物が冷蔵庫で冷やされているのを見て「おかえり、きみのかえるべき場所はここだ」と思った。心なしか漬け物も喜んでいるように感じた。「よく冷えてくるんだよ」とねぎらいの言葉をかけ僕は冷蔵庫のドアを閉める。

冷蔵庫の前で漬け物を見ながら感傷に浸っている自分に気づきギョッとした。どんなものにも物語はある。たとえ漬け物であっても。

 

ご飯の多さ再発見。

続いて残った弁当の具材をいくつかの皿に取り分けることに。

ご飯を皿に盛ると残った弁当はかなり貧相に見えた。

弁当ってほとんどご飯なんだ、と再発見しました。盛りつけでうまくごまかされてますよね、我々は。

その後、熱の通り具合や汁がもれたときまずくならない組み合わせを考慮して残ったおかずを3つの皿に取り分けた。

 

バラバラになった幕の内弁当



こうやってバラバラになった幕の内弁当を眺めていると不思議な気持ちになる。料理って素材うんぬんかんぬんより、配置で多くが決まってくるのかな、とも思った。
幕の内弁当を解体した瞬間だ。

さて、あたためるとするか。

 

ちょうどいい温度にあたためたご飯。容器をかえアルミホイルで保温。

適温まであたためた鮭。いつもの弁当のしゃけよりうまそう。

アルミホイル大活躍

まずは一度あたためれば比較的冷めづらいと思われるご飯をあたためる。

カンで1分30秒ほどあたためたら、目指す温度よりやや高い71℃に。ほかのおかずがあたたまるまでに少し時間がかかるから少しあたためすぎのほうが良いだろう。底の深い皿にご飯を移し、保温性の高いアルミホイルで包む。

次に鮭とたまご。あたため終わると鮭はじゅーっと音をたてていた。うまそうだったのでラップのうえから写真を撮った。おいしそうなじゅーが伝わるだろうか。いつものコンビニ弁当のあたためではあまり見かけない光景だ。

 

同様にあたためていくと今度はにくの皿で大誤算。80℃近くまであたためてしまった。そこでにくの皿はアルミホイルをかけずに冷ますことに。

そもそもコンビニの弁当がなぜう売れるかというと面倒くさい人がさっさと食事を済ますために買っていくのだ。

今僕がやっていることはそうとう面倒くさい作業だ。コンビニ弁当のメリットという点から見ると、僕のやっていることは最初から破綻しているのではないか。

でも、いつものコンビニ弁当をおいしく食べたい。その気持ちは分かってもらえるのでは。

 

あたためおわりました

あたため終わった。温度を管理しつつそれぞれを均一にあたためることはなかなか難しい。ご自宅で試してみたい、というかたがもしおられたらコツを伝授すると、一番最初にあたためるものはやや高めにあたためておくこと。冷めにくいもの(今回の場合ご飯)を先にあたためるなどの工夫をすればレンジでもなんとかうまく設定の温度にあたためられます。

さて、いつもの弁当よりうまいんでしょうか?


 

▲トップに戻る バックナンバーいちらんへ

 
Ad by DailyPortalZ
 

アット・ニフティトップページへアット・ニフティ会員に登録 個人情報保護ポリシー
©2012 NIFTY Corporation