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ひらめきの月曜日
 
豚肉24時間

いよいよ24時間です

ウトウトしかけるたびに目覚ましに起こされ、そのたびに「焦がしたんじゃないか」と、ハッと鍋を覗き込むことを繰り返しながら、24時間が経過しようとしていた。

とにかくここまで、鍋を焦がさなかっただけで御の字である。


あと2時間ほどで完成です

あとは寝ないように注意しながら、フタを取ったまま、煮汁が減るにまかせよう。

そして、ついに24時間が経過した。加熱し続けた角煮を火から降ろし、皿に盛りつける。


なんというか、ひたすら黒い

焦がしたわけでもないのに肉の部分が真っ黒で、箸で突いてみると非常に硬い。あれほど煮込んだというのに、見た目がパサついたように感じられるのは何故だろう。

重量的にも、だいぶ縮んだ。6センチほどあった肉が、ほぼ半分の大きさになっており、脂身と肉の部分の色が層になってクッキリと分かれている。


おもわず「炭化」という言葉を連想

24時間、角煮の匂いを嗅ぎ続けたせいだろうか。もう食べる前から胸がいっぱいだ。さらに、この見た目。どう頑張っても「おいしそう」とは言えない。

「まさか」とか「こんなハズでは」とか「なぜ」とか、いろんな言葉が頭に渦巻く状態で、食べてみた。


脂身は柔らかいのですが
肉の部分がカッチカチだ

おいしくない。ものすごく、おいしくない。まさか、24時間頑張った結果がコレだとは。

無性に泣きたくなった。

ピークがあった

煮れば煮るほど柔らかくなると思って挑んだ「豚肉24時間」だったが、散々な結果に終わった。「物事には加減が必要である」とはよく言われることだが、それは豚肉にも当てはまるらしい。

個人的には、15時間煮たあたりの角煮が一番おいしかった。通販の角煮が「10時間」を謳っているのも非常に納得できる。

この先の人生、角煮を作りながら「もっと長く煮ればおいしくなるハズなのに」というモヤモヤを抱えずに済むと思えば、今回のチャレンジも無駄にはなるまい。

これからは、角煮は常識的な時間で煮ることにします。

卵も、やたら硬かった

 

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