ライター工藤さんに偶然出会った!
当サイトライターの工藤さんが、最近ぼくの家に近くに引っ越したという話をきき、遊びにいってみることにした。
もしも機械計測にたより、目分量をおろそかにする生活をしているようなら、その場で熱血指導をするためだ。
と、そのとき最寄のコンビニで買い物を終えてでてくる工藤さんを偶然にも発見!
夜中、忙しいところを無理やりご協力いただいたわけでは決してないのである。
工藤さんは夕飯のカップラーメンを買い、これから食べるところだという。お湯を入れてからの3分はタイマーで計るつもりらしい。
なんと嘆かわしい。
いやがる工藤さんを説得し、工藤さん自身の体内時計で見積もってもらうことにした。
冷え込む秋の夜、車がとおりすぎるそばで、工藤さんがもくもくと3分を数える。
カップラーメンの上に置いた指を、規則的にポンポンと叩いている。1秒ずつ数えるというスタイルのようだ。
後で聞いた話によると、工藤さんはこどものころ、こんな感じで3分を計るという遊びをしていたことがあって、全盛期は誤差3秒とかの正確さだったとのこと。コツは、柱時計の振り子のリズムを体に刻み込むことだという。すごい。
ややあって、工藤さんが手を挙げた。3分たったという意味の合図だ。
結果をお教えする前に、まずは出来たカップラーメンを一口食べてもらった。お味のほうはいかがでしょうか。
思ったよりもぬるい!といって工藤さんはショックを受けていた。目分量の値は本来の時間よりも1分半も長い。
じつは途中で工藤さんが「2分」とつぶやいたとき、手元の時計はすでに3分をすぎていた。年月で感覚がにぶりますね、と工藤さんはおっしゃった。
結論:そんなに正確じゃない
ここまでの結果をまとめてみると、人の目分量はやっぱりそんなに正確じゃない、というふつうの結論になってしまった。
もうちょっと詳しくみてみると、紙の長さの半分、とか、体温にくらべて何度高いか、とか、そういう何かの目安にたいして相対的に判断がきく量にかんしては、それなりな誤差(5%とか)で見積もることができるようだった。
たいして、3分とかの絶対量を突然はかる、というのはやはり苦手なんだと思う。ボクシングの選手とか、3分の長さが体にしみこんでいる人なら、それを目安にすることができるかもしれない。
当たり前のことをいって終わります。