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ひらめきの月曜日
 
おにぎりを上手に握りたい


職場で隠れて食べる際は、パリパリ海苔は邪魔です

以前、ここの記事で「おにぎりを3口で食べきる」と書いたところ、女の友人から「信じられない」と言われた。「どんなおにぎりなんだ」とも言われたが、なんのことはない、コンビニで売っている普通のおにぎりだ。

しかし、ハタと気付いたことがある。自分で握ったおにぎりは、とても3口では食べ切れないのだ。単に大きさの違いもあろうが、重要なのはゴハンの密度だろう。

寿司は、上手な職人が握ったものは口に入れた途端にパラリとほぐれるという。果たして、おにぎりにも同じことが言えるのではないだろうか。

とかく具にこだわりがちなおにぎりだが、今回は握り方に注目してみたい。

高瀬 克子



専門店はやっぱりすごい

コンビニおにぎりの優秀さについては、すでに実証済みだ。ひと昔前までは、とにかく「米がギッシリ」と詰まって「固い」という印象しかなかったが、現在はふっくらと握られていて、どれもそれなりにおいしい。

そんなわけで、握り方においては、その数段上を行くであろう「おにぎり専門店」に行き、プロの技を確かめてみたいと思う。


某商店街の、某おにぎり専門店
壁一面にズラーッと具の名前が並んでます

店の戸を開けた途端、海苔のいい香りがプワーンと漂ってきた。ああ、もうこれだけでたまらない。腹が鳴る。

クリスマスも間近だというのに、店には年若いカップルが数組座っており、味噌汁とおにぎりのセットを仲睦まじく食べていた。いいねぇ…と、思わず目を細める。

「クリスマスもいいけど、日本人ならおにぎりだよな!」と若人の肩でも叩きたいところだったが、それどころではない。具を選ばなくては。


種類が多すぎて思考停止状態に。

正直、あまりにどれも魅力的すぎて「…とても私には選べないわ」と思った。

例えば、イイ男数人に同時に求婚されたとしたら、こんな気持ちになるんじゃないだろうか。「私には選べないから、あなた達で決めて」というやつだ。(別名、かぐや姫方式とも言う。いま勝手に名付けた)

選考方法は格闘技、もしくは「誰が一番おにぎりをウマそうに食べるか」でお願いします。いや、お願いしますじゃない。具だ。具を選ばなくては。

それにしても、本当にどれもおいしそうで、かえって腹が立つほどだ。やっとの思いで具を決め、自転車をぶっ飛ばして帰ってきた。


握りたてを持ち帰りました。まだホカホカです。
結局、シャケ・梅干し・塩辛が勝ち残りました。重婚か。

容器を開けただけで、またしても海苔の香りがプワーンと部屋中に漂った。すごい。さすが専門店。いい海苔を選んで、上手に使っているのでしょうなぁ。

…まて。今回は具とか海苔とか、そういうことに着目したいんじゃない。見るべきところは握り方だったはずだ。

思わず主旨を忘れそうになるほどおいしそうで、なにやらワケが分からなくなりかけながら、まずは重さを量ってみた。多少バラつきはあるものの、どれも100グラム〜110グラムといったところである。

では、さっそく中の様子を見てみましょう。


これがプロの技か

ごはんが、一粒一粒しっかりとしている。固すぎず、さりとて柔らかすぎず、米自体が大変においしい。比べること自体間違っているのかもしれないが、やはりコンビニのおにぎりとは明らかに違う。

あまりにおいしく、一気に全部食べた。プロとは言うものの、握っていたのが貫禄ある主婦然とした女性だったことを思えば、このおにぎりは、きっとどこかの家の、普通のおにぎりなんだろう。

そういえば、母の握るおにぎりを久しく食べていない。

 

ダメなおにぎり

実は、おにぎりを作るのが下手だ。私にとって自作のおにぎりとは「とにかくゴハンが丸くなってりゃいい」くらいの認識なので、ハナからおいしく握ろうという意識がないのだ。

まずは、そのダメっぷりを、とくとご覧じろ。


おにぎりは、丸派です。
150グラム。店のほぼ1.5倍の重量か

とりあえず成形するだけで「ひと仕事おわった」ってなもんである。形になりさえすればいい。

いつもはこれをラップに包んで会社へ持って行くのだが、今回は海苔を巻いてこのまま食べてみた。専門店だってラップに包まれてないんだし、条件としては一緒だ。


では、いただきます。

ガブリと口に入れた途端、悲劇が訪れた。

え?

「パカーッ」と効果音でも付けたかのように、おにぎりが割れた。というか、崩壊した。

まさかこれほどまで下手だとは。さっきまで列を成していた求婚者たちが、われ先に逃げ出すのが見える。待って。

いや、確かに今回は米が炊き上がったとき「ちょっと水が足りなかったかなー」とは思ったのだ。だからって、ここまで崩れるか。この崩れっぷりは、食べ物のそれではない。建築物とか土砂崩れとか、そういう類の壊れ方だ。

ふだん、いかにラップに助けられているかが、よーく分かった。ラップさまさまだ。

じゃあ、崩れないおにぎりって、どうやって作ればいいんだろう?


 

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