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ひらめきの月曜日
 
カルチャーナイト 〜夜間開放めぐり〜

正面玄関は閉まっていた。

■9ヶ所め、STV札幌テレビ放送


STV札幌テレビ放送
札幌市中央区北1条西8丁目

カルチャーナイトプログラム:
コンサート


8時をすぎると、あちこちの建物も電気が消え、街が暗くなった気がする。

STVはもう終わったかな?と思ったものの、一応覗いてみたら歌と踊りのコンサートの真っ最中。
よかった、まだやってた…。

しばしコンサートを鑑賞する。

「やったー、まだやってた!」と喜びながらコンサート鑑賞。

 

かでる2・7にはたくさんの施設が入っている。

■かでる2・7

このあたりで時間はよる9時前。
通りすがりに覗いてみても、終了してしまった施設が多い。

「かでる2・7」という建物に到着。
こちらにはホール、会議室、研修室などがあり、催事によく使われる建物。
中には、北海道や札幌に関する施設がいくつか入っているので、ここ1ヶ所で何件か回れるかもしれない。

期待しながら入ると、1Fホールで大道芸をやっていた。

大道芸のおじさんが、小粋なトークでお客さんをいじっているのを見てから移動。

前に出たお客さんが、お皿を回している。意外とできるものなのか?

 

この部屋が急に博物館のようになっていて驚いた。

■10ヶ所め、道立アイヌ総合センター


道立アイヌ総合センター
札幌市中央区北2条西7丁目(かでる2・7 7階)

カルチャーナイトプログラム:
ムックリ(口琴)製作、ビデオ上映、カリプ(つる輪)体験


7Fのアイヌ総合センターでは、やや小規模ながらアイヌ文化に関する展示があり、ビデオも上映されていた。

展示室の奥の部屋を覗くと、いろりのある部屋で子供たちが工作をしていた。
うーん!興味はあるが、終了時間が近いので、こちらには参加しなかった。ここはまた来たい。

真ん中にいろりのある、あったかそうな部屋で工作する子供たち。

 

子供たちが工作をしていた。
カレーを食べるファミリーをそっと眺める。

■11ヶ所め、道立生涯学習推進センター


道立生涯学習推進センター
札幌市中央区北2条西7丁目(かでる2・7 9階)

カルチャーナイトプログラム:
おはなし会、ビデオレファレンスコーナー、道内市町村情報、道民カレッジコーナー、展望喫茶


続いて9Fの生涯学習推進センターへ。
やはりおはなし会などは終わっていたが、作品展示や喫茶スペースはまだ営業中。

「工作していきませんか?」と誘ってもらったものの、時間は9時である。

展示を見ていたら、奥の喫茶スペースからカレーのいい匂いが漂ってきた。
あ、そういえば、晩ごはんを食べていなかった。
施設を巡るのに夢中で、晩ごはんのことを忘れていたが、このカレーの匂いで急におなかがすいてきた。

「おなかすいたよ〜」
「ガマンだ!」
と、再び友人と励ましあいながら、次の場所へ。

 

先生は「自由に書いてください」ということで、難しい話は無し。
楽しくて、ちょっと時間を忘れた。

■12ヶ所め、道民活動センター


道民活動センター
札幌市中央区北2条西7丁目(かでる2・7 10階)

カルチャーナイトプログラム:
大道芸、弦楽アンサンブル、コンサート、コーラス、ドラムサークル、インテリア書道、写経体験、絵手紙教室、ステンドグラス教室、マイ箸作り


10階ではさまざまな教室が開催されていた。
その中で私が興味を持ったのは「写経」。

大きな紙に薄く般若心経が印刷されたものを、筆ペンでなぞっていく。
真っ白な紙にいきなり書いていくのはかなり難しいが、なぞるのであれば初心者でも楽しく写経ができる。

写経自体初めてだったが、お手本をなぞっていると自力でスラスラ書けているような気になって楽しい。
よく「写経は気持ちを落ち着けるのに良い」と聞くが、その気持ちが少しわかった。
確かに余計なことを考えず、文字を書くことに集中できる。いいかも、写経。

途中まで写経をしたところで、「のこりはおうちでどうぞ」と、用紙一式と筆ペンまでいただいてしまった。
あとで家でやろう。

封筒も般若心境のプリント。

 

走れ!(でも赤信号では止まれ!)

■いそげ!

さて12ヶ所回って時間は9時30分。
もう、今から行ける場所はないかも!と思いつつ資料を調べると、行けそうな場所が1ヶ所あった!

観光地としても有名な、赤れんが庁舎だ。

最後に夜の赤れんが庁舎に入りたい!ということで夜の街をダッシュ。
北海道庁の脇を抜けて赤れんが庁舎へ向かう。
道庁周辺はよく来るけれども、こんな時間に来たのは初めてで、いつもとは違う風景のようだった。

 

赤れんが庁舎は、夜見るとホーンテッドマンション風味。
赤れんが庁舎の庭にビアガーデンがあったのかー。
展示夜間開放はまだやっていた。

■13ヶ所め、赤れんが庁舎


赤れんが庁舎
札幌市中央区北3条西6丁目

カルチャーナイトプログラム:
夜間開放、コンサート(男声、オカリナ)、おはなし会、ちょっぴり怖い朗読会、みんなでホタルを見よう


赤れんが庁舎の裏から来てしまったので、庭園をぐるりと回り、正面に出る。
すると、庭園内にビアガーデンを発見。
知らなかった!赤れんが庁舎の庭がビアガーデンになっていたとは。

ちょうど終了時間だったらしく、私たちが近づくとビアガーデンの電源が落とされ、赤れんが庁舎が暗闇にぼんやりと浮かんだ。
明治時代のれんが造りの建物は、昼間は堂々としているが夜はちょっと怖い。

赤れんが庁舎の中に入ると、スタッフの方を始め、お客さんもチラホラと見かけて、間に合ったとひと安心。
時間的に催し物は終わっていて、あとは夜間開放のみ。
赤れんが庁舎の中には、ふだんから「文書館展示」「北海道の歴史ギャラリー」といった展示があり、意外と見るものが多い。
友人も北海道歴が長いが、まだ赤れんが庁舎の中には入ったことがなかったとかで、
「中はこうなっていたのか!」
と驚いていた。

夜の赤れんが庁舎は、昼間とはまた違った雰囲気。
時間がたつにつれ人が少なくなっていき、9時45分になると、「まだ残っている職員の皆さん、そろそろ帰りましょう」という館内アナウンスが流れた。

10時間際になると、お客さんもほぼいなくなり、スタッフの皆さんも受付周辺に集まり始めた。
一般人がこんな時間に庁舎の中を歩ける機会なんて、そうそうないだろう。

庁舎から出て、時間は10時。
カルチャーナイト、終了の時間だ。

昼とはまた違った雰囲気。

■今度はゆっくり見よう…

というわけで、今回回れた施設は13ヶ所でした。

カルチャーナイトで印象的だったのが、スタッフの皆さんが笑顔で挨拶してくれること!
行く場所行く場所で「こんばんはー」
見学が終わると「ありがとうございましたー」
と声をかけてくれて、アットホームなお祭り気分にひたることができました。

今回は「何ヶ所回れるか!?」という目的だったため、施設が集中している大通近辺しか行けなかったうえ、時間がないので後ろ髪を引かれながら次の施設に移動しなければいけないのが残念でした。

カルチャーナイトの日以外でも見学可能な施設も多いので、目星をつけた施設には、また今度ゆっくり行ってみたいと思います。

名前は知っているけど…
外見は見たことあるけど…
でも実際に入ったことはない、なんて建物は、入ってみると予想以上に面白いかもしれないよ!?と思った夏の夜でした。

うあ〜、つかれた〜。

 
 
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