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フェティッシュの火曜日
 
八郎潟水門を自分で開閉して海釣りに出る

おまけ・はじめてのえもの

水門管理棟の大行進。

あとはのんびり、海釣りをご一緒しましょう。ゲートを出てしばらく続く船越水道をゆけば、やがて船川港に出る。アジ・キス、たまに鯛などもかかるすてきな漁場だ。

多少「うらやましいだろ」的な動画を載せておきます。ボートの進むスピードはだいたいこんな感じです。

 

護岸設備か。ラピュタに出てくるロボット兵みたいでかわいいぞ。
なんとも形容しがたい青。
ずっと遠くの海上にウミネコさんが群れている。あそこに魚がいるのか。
疑似餌。これをひらひらさせてアジをだますわけだ。

海上のウミネコの動向にも注目しつつ、ボートを移動させてゆく。その間に竿に疑似餌をつけ、オモリを替え、準備を整える。

私は釣りに関してはまったくの初心者、よそ者、お客様なので、エサはどれで竿はこうで、などということは詳しく書かないし書けない。しかし見るもの全て珍しい。針の先ってこんなにとがってるのか。うかうかするとすぐ引っかかって痛いぞ。魚は痛くないらしいが・・・本当か。誰が魚に聞いたんだ。

ポイントについたら糸をたらし、ゆっくり上下に動かして食い付きを待つ。待つ待つ待つ。とにかく待つ。トミーとマツ。
すると、あきらかに波のせいではない振動が手に伝わってくる。「!」と竿を引き上げると・・・。


アジ1匹目!わりと大ぶり。「大ぶり」なのに「アジ」とはこれいかに。
いけすに放つ。しかし穴にフタするのを忘れて(左隅)いきなり逃してしまった!ガーン。

前方には水平線しか見えないので心もとない。こんなところでエンジントラブルになったらと思うと・・・。携帯通じたけど。

たまたま近くを泳いでいたこいつを、網であっけなく捕獲。
これで威嚇しているようだ。しばらくいけすにいれて鑑賞したのち海にリリース。

海上は日光が容赦なく照りつける。波は静かだったが1/f ゆらぎのリズムが絶えず体に伝わり、竿にはアタリはなかなか来ず、意識がだんだん遠のい・・・。遠のいて・・・。ぐー。


最初のうちは「やっぱこれだね」とビールに魚肉ソーセージでご陽気にやっていたが。
やがてパントマイマーのように動かなくなる。

またもアタリが!なんとフグが引っかかった。

結局この日はアジ1匹・フグ1匹という釣果。同行者がなぜかアジ10匹。おなじポイントなのになぜこうも違う。魚に猜疑心を与えてしまう手さばきだったのか私は。

戦いが終わり、またあの水門へと戻ってきた。日差しと揺れのせいか、意外なほど体力を消耗し疲れていた。眠い。今日はこの魚食べて、すこーんと寝てしまおう。


八郎潟を出るときと同じゲート操作をしていると、Tさんと顔なじみの方がすーっと入ってきた。一緒にゲートをくぐるのだ。
「Tさんどうだった」「いや、なかなかダメだねー」(秋田弁に変換して読んでください)

アジはその日のうちに南蛮漬けに、フグもさばいてもらって塩焼きにして食べた。自分で釣ったものを食べるのは、栄養のシンプルな収支という感じで、とても体が気持ちいいです。

そしてとうとう、ゆらぎそのものになった。日焼けがひどく残った。


 
 
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