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ひらめきの月曜日
 
ダムに沈む町の今
今回同行してくれた皆さん。
元南大夕張駅跡にある、客車内で。


現在、北海道の夕張市では、夕張シューパロダムという新しいダムが建設されています。
そのダムが完成したあかつきには、すでにある大夕張(おおゆうばり)ダムを始め、周囲の町もダム湖に沈みます。

1998年に住民の立ち退きが済み、現在は無人の町になっているとか。

夕張シューパロダムの完成予定は2013年。
それまでに一度見に行きたいと思い、友人たちと夕張に向かいました。

(text by 加藤 和美

本記事は@niftyホラー特集に参加しています

 



向こうはすっかり整地されていた。

古びてはいるものの、まだ昔の生活ぶりを残している建物があれば。

■空き家が並んでいた町は今

同行してくれた中に、何度か夕張を訪れて町の様子を撮影している友人がいたので、その人の案内で見てまわることにした。

まず、夕張市街地に近い大夕張ダムの南西側から見て行くことに。

友人が1998年に訪れた頃は、まだ住人が立ち退いたばかりで、空き家が並んではいるものの、人の出入りも多かったとか。

その後、友人が何回か足を運ぶうちに、空き家がだんだん廃墟になり、ひと気のない町になっていったと話してくれた。

その友人も、ここに来るのは久しぶりだと言う。
空き家が何件か並んでいるかと思ったら、急に家がなくなり、目の前に整地された土地が広がっていた。

この近辺は、まだ残っている建物と、すでに潰れてしまった建物が混在した状態だった。
商店や飲食店が多く、以前は賑やかな一角だったのだろうと想像できる。

ちなみに、通行する車や人が見られたので、まだこの近辺の建物を使っている人もいるようだ。


すっかり潰れてしまった建物が混在している。
生い茂った木や草に覆われた家屋も多い。

空き家の中には、空き瓶が転がっていた。
元はお店だったようだ。

 

■7年前と比較

友人が2000年にこの一角を撮った動画があったので、当時の風景と比べてみよう。


2000年
2007年
電器屋さんと時計屋さんが並んでいる。
ひさしが破れてしまっているが、建物自体はしっかり残っている。

手前の商店の隣には建物があったのだが。
今では、その隣の建物はなくなっている。

この建物は、くずれてはいるものの、まだ外壁が残っていたが。
今では、玄関だけになってしまっていた。

その横にあった店舗も同様に…。
すっかり崩れている。

 

大夕張ダムには入れなかったが、せめてもと写真を撮る。

■大夕張ダム

車を走らせると、シューパロ湖と大夕張ダムが見えてきた。

大夕張ダムの近くに、新しく夕張シューパロダムが作られている。
夕張シューパロダムが完成すると、大夕張ダムの方は使われなくなり、ダムがダムに沈むことになる。

水位によっては湖面から見えるかもしれないという話も聞いたが、いずれにせよ大夕張ダムは「見えるけれども行けない場所」になるわけで、それはそれで寂しい。

そんな大夕張ダムに登ってみたかったが、手前で立ち入り禁止になっており、近くから眺めるだけしかできなかった。


シューパロ湖に浮かぶ三弦橋は、現在使われていない鉄道橋。
三弦ワーレントラス構造という世界でも珍しい様式で作られている。

ダム湖側から見た大夕張ダム。この姿を見られるのもあと数年。

 

 

 

 
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