階段にベンチ
ひたむきに階段を下り続ける。 東京の大江戸線六本木駅のホームも地下深くにあるけれど、あそこには途中に駅員さんもいるし、壁面広告やフリーペーパー置き場もあるので深さをあまり感じないし、なによりもエスカレーターがある。 それに対して土合駅にはベンチがある。 階段の途中に数ヶ所ベンチが設置されているのだ。 下りはともかく、これだけの階段を上るには休憩がいるためだろう。 土合駅にはR25よりもベンチが必要なのである。
地下水と蛍光灯とホコリ
まだ黙々と階段を降りる。 ところどころから地下水が湧きだしている。 湧き出た水が蛍光灯の光に照らされて、きらきらと光っている。 地下特有のほこりっぽさと湿り気が深くに進んでいることを感じさせてくれる。 さらに黙々と階段を降りる。
さらに降りる。 振り返ってみると、頂上がかすんでいた。 もうかなり降りたと思う。 足下の古くかすれた文字は 「ここが階段の中央部です」 と書いてあったようだ。
まだまだ降りる
階段の写真ばかりで申し訳ない。 しかし、階段ばかりなのだ。 降りはじめは初めて見る巨大地下施設の様子に驚きながら進んでいたが、やがてただただ「ああ、階段だなあ」としか思わなくなってきた。
ついに到着
撮影をしながらだったので20分以上かかってしまったが、ついにようやく地下ホーム部分へと到着した。 長い長い階段だった。
天国への階段
下りてきた階段を振り返ってみると、上から見下ろすよりもずっと長く感じる。 やっぱりこんな階段見たことがない。