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ロマンの木曜日
 
自分専用ご当地グルメ「オレライス」を作ろう

母とちくわと土曜日の昼

子供の頃、土曜日の午前中の授業を終え、家に帰って母の作るお昼ご飯を食べるのがとても楽しみだった。
特に母が作る「赤いスパゲッティー」が大好物だったのだが、どういうわけか我が家の赤いスパゲッティーには「ちくわ」が入っていた。
そのちくわがとてもおいしかった記憶がある。

ふつうに考えると、スパゲッティーにちくわを入れるというのは、ベーコンが買えない時のメニューである。
けれども僕は、ハムやベーコンが買えないほど貧しい家庭で育ったというような記憶はない。
もしかしたら母のそういう創意工夫に満ちたやりくりで、僕に貧しさを感じさせないように育ててくれたのだろうか。

それとも母が大のちくわ好きだったのか。


できあがったチキンライスに

少し大人になり、あの赤いスパゲッティーは「ナポリタン」というものだとわかり、さらにもう少し大人になり、学校をさぼって入った喫茶店でナポリタンを注文してみたが、どうも母の作る赤いスパゲッティーとは違うのだ。
喫茶店のはもっとトマトっぽい味がして、確かにうまいのだけれど、ちょっと違うのである。
やはりおふくろの味にはかなわない。

かなり大人になって、その味の差はひょっとするとちくわのせいだろうかと思い、具にちくわを使って自分でナポリタンを作ってみたけれど、なぜだろう、ちくわナポリタンはちっともおいしくなかった。


先ほどのスパゲッティーナポリタンを盛りつけましょう

 

ステーキを焼こう

ステーキといえば一般的に牛肉を使用するが、僕は豚肉のステーキが好きだ。
やっぱり貧しかったんだろうか。
いや、そんなことはない。
豚のステーキだって立派な高級料理だ。
牛肉より歯ごたえがあってうまいではないか。
ううむ、やはり貧しかったのか。

それはさておき、焼く前の豚肉をしばらくビールに漬け込んでおいた。
こうすることにより肉が、…どうなるのかはわからないが、ビールに肉を漬けるという行程をはさむことにより、自分が料理上手な人みたいな気分になれるという効果がある


・肉をビールに漬け込みます

 

おなかがすいた

両親の名誉のためにいっておくが、子供の頃にはときどき、テーブルの上にナプキンがたたんであるようなちゃんとしたレストランや、すこしずつ料理が出てくるような和食の店に連れていってもらっていた。
子供のうちに本物の味を覚えておくと、大人になって役に立つという持論が父にはあったのだ。
おかげでこうして、カレーだハンバーグだ目玉焼きだと、世界各国の様々な料理を愛する大人になることができた。

肉も目玉焼きも焼けたので、オレライスはいよいよ完成に近づいてきた。


・肉を焼きます

・目玉焼きも焼きます

 

盛りつけましょう

でき上がったそれぞれの料理をひとつの皿に盛りつけてゆくと「オレライス」は完成する。
チキンライスとスパゲッティーナポリタンを盛りつけ、ステーキと目玉焼きをのせた。
予想していたことだが、あまりにも茶色い。


ステーキをのせ

目玉焼きをのせ

あまりにも茶色いので、パセリをのせた。
これでぐっと魅力が増した。
パセリの力はすごいなあと関心するとともに、茶色い料理になることを予想しパセリを買ってきた僕に賛辞を送った。


パセリで一気に料理っぽく

 

まだ完成ではない

これで充分料理としては完成している。
食べたらきっとうまいだろう。
けれども、大事なものがまだである。
そう、カレーだ。
冷静に考えるとこのまま食べた方がよい気もするが、やはりカレーを欠かしては、本当に僕の好物だとはいえない。
カレーはレトルトのが好きなので、温めてかけた。


あんまり気は進まないがカレーをかけようか

 

完成した

オリジナルご当地グルメ「オレライス」が完成した。
僕の大好物になるべきご当地グルメである。
見た目的にも、とてもご当地B級グルメっぽくなったのではないだろうか。
中央線をずーっと2時間半ほど行ったところのとある街では、どこの喫茶店でもこのメニューがある、知る人ぞ知る「オレライス」、といった風である。


完成「オレライス」

 

では、いただきます

ご当地B級グルメには、健康指向の料理は少ない。
オムライスの上に魚のフライをのせたり、焼きそばに汁をかけたり、およそヘルシーとはかけ離れた料理が多い。
僕が発明したオレライスも、メタボリックとかそういうことはどうでもよい食べ物になっている。
けれども、そういうものがうまいのだ。
だからオレライスも、うまいはずだ。
カレーをかけたことが吉と出るか凶と出るかはわからないが、でもうまいはずだ。


いただきますよ

あ、おいしい

好きなものばかりなのだから当たり前といえば当たり前だが、とてもおいしい。
率直にいえば、カレーはなくてもよいのだけれど、カレーがあることによりオリジナル感がよく出ている。
このカレーがオレライスの要といってもいいだろう。
オレライス、とても気に入った。
また作りたいと思うが、手間がかかるので作るのがとても面倒ではある。
おほいしひー


 
 
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