実践編
カーディガンを裏返しにして、シャツのボタンを掛け違えて会議に臨んでみた。
毛玉だらけですね、とは言いにくかろうと思い裏返しにしたのだ。誘い水である。
しかし全く指摘されない。距離ではなく、人のシャツのボタンが掛け違っていること自体がどうでもいいのかもしれない。
2時間の会議後、種明かしをして聞いてみた。
・気づいてました ・遠慮してだまっていた
とのことであった。「遠慮」という要素があることを忘れていた。
どんどんどうでもよくなるぞ
遠くから見るとどうでもいいんだぜー、という浮かれた大人の影には「悪いから黙っておくか…」という心遣いがあるのかもしれない。
そう思うと赤面ものである(そしてこの2ページにわたる検証は何だったのかという気になるが、それは無視)。
遠く離れるとどうでもよくなる。煮詰まったときは俯瞰。心の備忘録に書き留めておきたいメソッドである。