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フェティッシュの火曜日
 
国際フィッシングショーを熱くレポート!
熱狂の国際フィッシングショーをレポートします。

 釣り人達にとって年に一度の祭典といえば、もちろん国際フィッシングショーである。

である、といきなり言い切られても、釣りをしない人にとってはなにをやるイベントなのかがまったくイメージできないのではないだろうか。

そこで今回は、パシフィコ横浜でおこなわれた国際フィッシングショー2008の様子を、熱気ムンムンでレポートしたいと思う。

一般的なデイリー読者にとっては10年分くらいに値する膨大な釣り情報をどうぞ。釣りをしない人でも楽しめますよ。たぶん。

(text by 玉置 豊




会場内はモーターショーっぽい

フィッシングショーというと釣りのイベントだから、いったことのない人はアウトドアっぽい雰囲気の会場を想像するかもしれないが、実際にいってみるとこれがモーターショーっぽいのだ。

アルミパイプで立体的に構成された各ブースがどれも自動車関係に見える。近寄ってみると「FISHING TACKLE」とかの文字が読み取れるのだが、遠くからみたらこれが釣り用品のブースだとは思わないだろう。

それが国際フィッシングショー。


ロゴも韓国あたりの自動車メーカーっぽい。 黄色に青文字。カーチューン用パーツのメーカーみたい。

ステージ上で新車発表とかしていそうだが、展示しているのは釣り糸だ。 車はないけれど、ボートならいっぱいあるよ。

 

キャンギャルもいる

雰囲気がモーターショーっぽいフィッシングショーなのだが、大手メーカーのブースにはちゃんとキャンギャルもいたりする。

ただキャンギャルといっても、彼女達が配っているのはダイワの釣具カタログが入ったクーラーバッグだったりする。実用的だ。せっかくのキャンギャルなのだが、クーラーバッグを持っていると白いブーツがゴム長にみえてくるから不思議。

それが国際フィッシングショー。


クーラーバッグを配り歩くキャンギャル。無料かと思ったら200円だった。 カメラを向けたらポーズをされてちょっと恥ずかしかった。買い物している若奥さんみたいな写真になってしまってゴメンね。

 

展示内容をダイジェストで紹介

ここまでで会場の雰囲気をガッチリ掴んでもらえたと思うので、ここからは具体的にどんな展示がされているのかを紹介していきたい。

紹介するといっても会場内はとても広く、すべてのブースはとても紹介しきれないので、私が独自に厳選した、特にアツいポイントのみをダイジェストでお見せしたい。

※一部写真はマウスオーバーで別写真が表示されます。


ストロー虫というエサ。ストローに入っている。そのままだ。 ナイロンとフロロカーボンの水中での見え方の違いを体感。

300キロのマグロを釣り上げる電動リール。釣具というか漁具だ。 そんなリールにはこんな竿。竿というよりもちょっと細めのトーテムポール。

くじらサンバイザーがかっこいいエコロジー工作所。 最近話題の美術魚拓の会。実家のカレンダーっぽい絵が素敵。

着る場所と人を選ぶTシャツ。生半可な気持ちでは着こなせない。 釣り餌の最新技術をこの目で確かめよう。

魚のかぶり物をして、魚の下ろし方を教えるというシュールな構造。シチュエーションコメディーか。 上方の落語家みたいな毛針職人。いい意味でシラフには見えない。

マス釣りプールもあるのだが、参加資格が子供限定なのが本気で悔しい。 お玉ですくうドジョウすくいコーナー。これも残念ながら子供限定。ずるい。

マルキユーのゆるキャラ、九ちゃん。マルキューじゃなくてマルキユー。キヤノンみたい。 選挙運動中みたいなラッコ。一票入れたい。

「やる気まんまん」のオットセイみたいななにか。 超レアキャラのBMショット君。電動リールのバッテリーなのだニャロメ!

細分化されていく釣り雑誌。メバルとかイカだけで一冊の雑誌になっている。 土曜日ライターのべつやくさんが「みんなで地獄を考えよう」というのをやっていたが、釣り業界にも地獄は多い。ロックフィッシュ地獄とかアオリイカ地獄とか。

釣り人御用達、つり手帳。この手帳を持っている人はきっと釣り好きだ。 嵐山光三郎のサイン本をゲット。

実話系雑誌みたいなデザインの方向性。 大友克洋には見せられないDVDパッケージ。

会場でスポーツ新聞を買ったら福引きが一回できた。賞品は魚探などの豪華釣具だ。 でも私が当たったのは「花」だった。ピンポイントで釣具以外。よよよ。

軽く会場を一周しただけで頭がクラクラするような情報量である。近年は釣りのターゲットや魚に対するアプローチの仕方などによって、ジャンルが細分化されて全体を把握しきれない。

それだけに普段なかなか見られない釣り道具の数々にテンションが上がりすぎてなんだか地に足がつかない感じだ。きっと会場のみんな、いやこのページを見てくれているみんなもそうだろう。

実際はこの何倍もの数の魅力的なブースがあって、なにを見てなにを見ていないのかすらもうわからない状態になっている。

それが国際フィッシングショー。


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