日本の標準的ダムとは
まず、すべての絵をダムの形式別に分けた割合を発表します。
全54サンプル中
- 重力式ダム…19(約35%)
- アーチ式ダム…23(約42%)
- フィルダム…3(約6%)
- 不明…9(約17%)
以上の結果、日本の標準的ダムの形式はアーチ式、と言えると思います。ただしそれほど差はないので重力式もほぼ標準と言っていいでしょう。
続いて、ダムを構成するもうひとつの要素である、放流設備の標準を調べたいと思います。
全54サンプル中
- クレスト(ダムのてっぺん)に放流口…18(約33%)
- 真ん中へんに放流口…18(約33%)
- 不明…18(約33%)
冗談みたいな結果ですが、クレスト(てっぺん)についていても、真ん中へんに穴が開いていても(そして、もしくは放流設備がなくても)、日本の標準的ダムである、と言えるでしょう。
ただし、ゲートやバルブなど、放流設備の詳細を書けた人は皆無でした。つまり、どのようにして放流したりせき止めたりしているかは誰も興味がない、と言えます。
その結果を踏まえて「もっとも日本の標準的なダム」を表すと、
- アーチ式または重力式で、ゲートのない穴あきダムである
と言えるでしょう。 |