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ロマンの木曜日
 
50年前の新聞広告

電化製品の広告


「センターのストーブ」の広告。ストーブとストーブの間で裸で相撲を取る子供

「ハッピーミシン」の広告。「四十八手の使いわけ」というキャッチコピー。「相撲で言えば、横綱若乃花関の格です」といきなり相撲に例える説明文

「ヨット・シスターポット」の広告

「携帯無線電話機テルペット」の広告。50年前にも携帯電話があったのだ

「三菱テレビ」の広告。プロレスの国際試合は三菱電機の提供だったのだ。14インチサイズで価格は68500円。リモコンは別売りで1450円

相撲とプロレス。当時の電化製品は格闘技との関係が強かったようだ。それにしてもミシンのキャッチコピーに「四十八手」という言葉が出て来るとは思わなかった。

文房具の広告

次に文房具関連の広告を見てみよう。2商品ともマックスという会社の製品である。


「マックス鉛筆削り」の広告。「ママ、とてもよくけずれるわ」と喜ぶ娘とカメラ目線で微笑む母親

「マックス10号ホッチキス」の広告。「手軽でしかも重宝ですわ」とモデルの女性。年末に掲載されていた広告なので「パチンのリズムで、今年最後のしめくくり」というキャッチコピー

レジャーの広告

昭和33年の行楽はどんな具合だったのか。
見てみよう


「豊島園」の広告。運動会を豊島園で、という宣伝である

「高島屋の100円?一大会」の広告。100?の元祖であろうか。100円で買えるものとして、トタンバケツ、缶詰(4ケ)、人形輪なげ、ランタンなどがある

「池袋温泉」の広告。「ママも坊やも一緒に行こう」と家族での利用を訴求。「僕にはトルコさ!私と坊やには大衆風呂が素敵よ!」と、家族それぞれの楽しみ方を紹介している。利用料は大衆風呂が120円、トルコ風呂が500円

「映画・隠し砦の三悪人」の広告。ちょうど50年前にオリジナル版が公開されていた

最後に、飲料の広告をいくつか紹介しよう。


「マイコーラ」の広告。日本初のコーラ飲料だ。500ccで350円

「赤玉ポートワイン」の広告。「きょう1日の大活躍を夜ダンロそばで語りあうとき」赤玉ポートワインを飲むよう、訴求している。価格は210円

アルコール類では、全国合成清酒酒造組合の「新清酒」の広告が色々なバージョンがあって楽しい。


家族で楽しむ「新清酒」

配達の人とのふれ合い

テレビ番組の小道具として活躍する「新清酒」

忘年会の幹事さんの苦労について

 

半世紀を越えて

以上が50年前の新聞広告であった。この後、1964年の東京オリンピックや1970年の大阪万博を経て、日本経済は飛躍的な成長を成し遂げる。いわゆる「高度経済成長期」である。80年代にはバブル景気とバブルの崩壊があり、90年代、日本経済は「失われた10年」を経験する。

そして今年は2008年。これから日本経済はどこに向かっていくのだろうか?

などと、大きく日本経済を語るつもりなど全くない。経済の話は良く分からないからだ。ただ1つだけ言える事がある。それは、「50年前の新聞広告は面白い」という事だ。

Jackpot : Jackpot
これは雑誌広告(週間平凡より)。ロマンスステーキ、「ビフテキのリザ」

 
 
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