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ちしきの金曜日
 
うめぇ梅酒を作りたい

ここに一冊のノートがある

試飲はどうしようもない感じで終わってしまったが、梅酒の味に関して一応メモが残っている。

最後に、このノートに書かれていた各梅酒の印象を記して終わりにしよう。これより、それぞれの味のイメージをつかんでいただければ幸いだ。


グダグダな中でも私が残した、梅酒の味に関する唯一の手がかり

■ホワイトリカー(甲類焼酎)
梅がまだ若く、あっさりしている。
さっぱりしてて飲みやすいが、多少の物足りなさはある。
やはり一ヶ月では時間が足りなかったか。

 

■芋焼酎、霧島
うまい。梅が焼酎の風味に隠されず、しっかり際立っている。
市販の焼酎ベースの梅酒よりうまい。びっくりした。
もっと熟成させるとさらにうまくなると思う。

 

■シソ焼酎、鍛高譚
シソの味が強いが、梅の味もきちんと分かる。
意外にもかなりおいしい。フルーティさが増した感じ。
梅とシソはよく合う。素晴らしい。

 

■ブランデー
市販のブランデーベースの梅酒と同じような味ではあるが、
梅の味とブランデーが十分なじんでいない気がする。
明らかに、もっと時間を掛けることが必要だ。

 

■ラム
ラム酒の風味が強すぎて梅の味が全くしない。
ただ甘いだけのラム。はっきり言えば、まずい。
可能性すら感じられない。

 

■ズブロッカ
ズブロッカはもともと桜餅のような味で春っぽい酒なのだが、
それがさらに甘酸っぱくなった。青春だ。これは青春の味だ。
泣きたくなってきた(甘酸っぱい青春などなかったので)。

 

■テキーラ
なんというか、芳香剤のような味になった。
焼肉屋のトイレにあるような、人工的なレモン系の芳香剤。
うまくない。

 

■ジン
マツヤニっぽさが少なくなり、なんだか爽やかな味になった。
梅酒とはまた違うような気もするが、これはこれでうまい。
私は嫌いじゃない(ただジンが好きなだけかも)。

 

■トリス
一応梅の味がする。でも渋い。なんか渋い。
そして甘い。甘ったるい。こりゃダメだ。
なんか相当酔いが回ってきた。

 

■マッカラン
梅とか氷砂糖とか、そういうのいらない。
そのままで飲ませてください。お願いします。
お願いします。お願いします。

梅酒は時間をかけて作ろう

やはり全体的に浅漬けだなぁという感じがした。今回の梅酒は一ヶ月しか漬けていなかったということもあり、まぁ当然といえば、当然かもしれない。

しかし、一ヶ月という短い期間であっても、おいしく飲めるものもあった。ホワイトリカーはクセの無いクリアな酒だけに、一ヶ月でもそれなりの味にはなる。シソ焼酎の鍛高譚やズブロッカの梅酒もなかなかイケた。

何より、一番うまかったのは芋焼酎の霧島梅酒。これは一ヶ月でも十分飲める味になるし、もっと時間をかければさらにおいしくなるはず。やはり、梅酒ベースは焼酎系が強いですな。

しかし、ジャムの瓶でいろんな味の酒を少しずつ作るってのはなかなか面白いモンでした。またやろう。

後日写真を見たら、覚えの無いものばかりで愕然とした

 
 
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