鉄道のトンネル
そこには鉄道のトンネルがあった。これまたかなり時代を感じさせる雰囲気。じつに魅力的だ。 最後は自動車用トンネルではなく、鉄道のトンネルで終わるのもいいではないか。こっちのほうこそ滅多にのぼれない。
向かい側にも2つのトンネル
さっそく攻めてみると、先ほどの棘の植物はほとんど気にならない。
一匹、やたらとうるさいハチだかアブだかブヨだかが絶えず頭の周りを飛んでいる。斜面で嫌がらせはほんとにやめてほしい。
登頂
コンクリートの上に腰かける。誰にもみられない場所にいると、とても落ち着く。そういう場所では便意をもよおすことが多々あるのだが、幸いにも今回はもよおさなかった。
振り向けば森(歌謡曲のタイトルか)
しばらく座っていると、遠くから揺れるような音が聞こえてきて、右側の線路を貨物列車がとおっていった。
走り抜ける列車
せっかくだから、自分がいるほうのトンネルにも列車がとおるのを待つことにした。ここまできて、真下を走り抜ける列車をみない手はない。
のんびり待つ
ずいぶんと長い時間、待っていたように思う。このへんの列車の本数の少なさをみくびっていた。どれくらい居ただろうか。やがて小さな振動がお尻につたわってきて、
うおっ!
わあ
ああ……
……帰るか
トンネルの出入口の上の部分には、とりたてて面白いものがあるわけじゃなかった。でもそこにのぼっているということ自体が面白かった。誰もこないような場所にいってみるのは、それだけでなんだか楽しい。 やってるところをみつかったら怒られそうな行為であるほど楽しいのは、子供の頃とおんなじだ。
歩行者用トンネルがステキでした