液糖から煮詰めるべきだ
完全に飴から露出する幼虫。これではまずい。
いける!
飴が柔らかいのをいいことに、丸めこむ作戦にでる。どうなんだそれは。なにはともあれこうして完成した虫入り琥珀(べっこう飴)が、
どすん!
……どうだろうか。なんか、ものすごい勢いで悪ふざけになっていないだろうか。
透けてみえる幼虫
だが、これを琥珀博物館の入口の床にでも置いてきたら、館長はとびあがって驚きはしないだろうか。こんな形をしてアシナガバチの幼虫が入っている飴なんて普通ないのだから、絶対に琥珀とまちがえてくれると思う。で、触るとベタっとするからまたびっくりするのだ。
大きい琥珀をつくりたい
大きい虫入り琥珀はとても高い。だが、べっこう飴でつくればいくらでもお望みの大きさの琥珀が手に入るのだ。 数度の失敗で得たノウハウをもとに、レアサイズに挑んでみた。
できた!!
ついに完成した特大虫入り琥珀。久慈琥珀博物館の方々、ご連絡はお早めに!
100万円クラスの大物
●異物混入ではないのか
琥珀だ琥珀だと騒いでみたが、どっちかというと、『飴に虫の混入が判明し商品回収』みたいな写真になってはいないだろうか。ぜひ真似してお菓子会社にクレームをつけるのはやめていただきたい。 さて、つくった琥珀だが、最終的に外に置くことにした。遊んでしまったハチの死体だが、最後は自然に帰すのがよいかと思ったのだ。しばらくするとアリが寄ってきて琥珀を包囲していた。いつか飴を食べつくして中からアシナガバチがでてきたとき、アリはびっくりしてくれるだろうか。甘いだけでも嬉しいのに貴重なタンパク源まで手に入って、ものすごいお得感だったりするだろうか。童顔なのにいざアレだったらアレだったみたいな例の感じだろうか。 いや、ぜんぜんちがうか。
べたつく宝石