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ロマンの木曜日
 
俺はゲバラだ!

俺はゲバラだ!

そう思い込むことでしか、この現実を受け入れるすべを見出せない。
撮影係りの安藤さんが「溶けこんでますよ」と言ってくれるが、それは自分自身に対する慰めとはならない。
僕もその言葉に「じゃあ、交番の前での写真があるといいですね」などと答えるが、本心はそれを望んでいない。


革命家、交番を素通り

もっとかまって

視察を終えて(耐え難い屋外での撮影を終えて)、会社に戻った。
ビルの入り口で当サイトのウエブマスター林さんとすれ違ったのだが、僕が着ているシャツにちらりと視線を移したが、何事もなかったかのように視線を戻し、取材先へと急いで行った。
自分のデスクに戻ったが、僕が「このTシャツどうっすか?!」と声をかけるまで同僚たちは無関心だった。
僕が気にしているほど恥ずかしくはないということなのか、あるいは「あからさまに面倒な状況なので知らんぷり」なのか僕は判断する材料を持ち合わせていない。
どうせなら僕が僕の写真のシャツを着ていることに対して、批判でも何でもいいから話してほしい。


ねえねえ!と無理に注目させる

アイロンプリントの限界

やるせない。
このような自分がやるせない。
自分がおかしな格好をしている写真を自分でプリントしたシャツを着ている自分がやるせないのだ。
ひょっとすると、明らかに自分でアイロンプリントしたとわかるTシャツなのがその原因なのかと思い、Tシャツプリントを専門とする企業にオーダーして、よりクオリティーの高いシャツを製作した。


届いた

クオリティーが高い

自分でデザインした画像でTシャツを作ってくれるサービスで(デイリーポータルZストアのオンデマンドTシャツを作ってくれている会社です)作ったのだが、普通に中南米系雑貨屋さんで売っているみたいなクオリティのTシャツが出来てきてしまった。
たしかにこちらの方が、ちゃんとしているので恥ずかしさは少ないが、もし「この人自分の顔のシャツ着ている!」と気づかれたときの気まずさはこちらの方が大きそうだ。

無意味にクオリティが高い

何がやりたかったのか

昔から、自分が興味を持った事柄にかんする行動力には自信があったが、今回のこの記事はその行動力が裏目に出た。
ちょっと考えれば、自分の顔を服にするというのはおかしい事だと気づくはずなのだが、そのフィルターがうまく働かなかった。
結果的にTシャツを作るという作業は成功したが、人生というスパンで見ると、なにか大きな汚点を残してしまったような気がしてならない。


 
 
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