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ロマンの木曜日
 
本物の鶴を見ながらリアルな折り鶴を

少しずつリアルに

折り紙の本に出ていた鶴を、生きている鶴にならって足を細くしたり、胴体をスマートにしたり、首の角度に手を加えたりしながら、改造していった。
工夫を重ねるほどに、折り鶴はリアルな鶴に近づいていくのがとても楽しい。


ふむふむ、だいぶ良くなった

完成

乙幡さんも僕も、お互いがそれなりに満足いくレベルのリアル折り鶴を折りあげた。
実際の生きた鶴と見比べても十分リアルさを感じる。僕が作ったほうは折り目がぐちゃぐちゃになってしまったが、きちんと折り目をつければそれなりに見栄えがするのではないだろうか。


乙幡さん作リアル折り鶴
工藤作リアル折り鶴

それなりにリアルですよ、自分的には

しかし、まだ落とし穴が

一時はどうなるかと思った今回の企画も、乙幡さんの器用さのおかげもあって、無事に着地点がみつかった。
ほっとしながら職場に戻り、今回の記事の話をなにげなく弊社広報のYさんにしたところ、写真が趣味のYさんは昨冬、タンチョウを撮影しに北海道に行ってきたというのだ。
「その写真、よかったら今回の記事に使わせてください。」
僕はそうお願いした。
そこがまた落とし穴だったのだ。


きれいですね


飛んでる鶴はこうじゃない

野生のタンチョウの美しい写真に感動しながらじっくりと眺めた。
やはり鳥は飛んでる姿がいちばんきれいだね。
その時、はっと気づいた。
飛んでるタンチョウは、あの普通の折り紙の折り鶴に似ている!


飛ぶ姿がなんとも美しいな…、んーあ!?

これは飛んでる姿?

あー


……
………。


イヤー、キレイデスネー


鶴は日本の美の象徴である

タンチョウは美しい。
特に大空を舞う姿は、ほかに例えようもない美しさだ。
江戸時代までは本州にも飛来し、越冬していたそうだ。
まさに日本の美を象徴する鳥なのである。
しかし、現在国内では北海道のごく一部の地域でしかその姿を見ることができない。
空を舞う姿を模した折り鶴は、それ自体がかつて人間ののそばにタンチョウがいたことを記録する、貴重な歴史遺産なのだといえよう。

と、もっともらしくまとめてごまかしてみた。
いつもならこのまま無かったことになる企画なのだが、この日はテレビの取材が入っていたので、ちょっとボツにしにくいという事情もあったりなかったりする。

この様子は近日NHK BS2にて放送され…てしまう

 
 
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