デイリーポータルZロゴ
このサイトについて


ちしきの金曜日
 
傷ついて嬉しい特殊メイク入門

感触はなくても目に痛い

さて講義がひとくぎりした所で特殊メイク実践時間!試しに作ってみるのは「傷あと」。2人ずつ組んでお互いの腕に傷をつけていきます。切開するわ血は出るわ、と絵的には物騒ですがもちろん安全。ちなみに今回の記事はメイク制作をしながらだと写真が撮りづらい&使えるのが片腕なため写真が少なめなのはご容赦ください。


男子チーム女子チームに分かれて互いの手にペタペタ。

始まる前の説明でへー!と思わされたのは、これから作る傷あと程度なら市販されてる材料でほとんど作れるということ。ネット通販だと本格的なものも手にはいるけども、意外と都内の大手手芸店なんかにある素材だそうな。


こちら肌の替わりになるワックス。
こちら液体&色づけ関係。

今回作る傷あとは、切れ目を入れてそこから血が覗いてるような形状。もちろん地肌に傷を入れるわけにはいかないので、傷入れ用の肌(ベース)を最初に作ります。肌の替わりになるのが油ねんどみたいなワックス。

まず肌を盛る部分を消毒し、そこに専用の接着剤を塗ってワックスをペタリ。基本的に肌に害を与えないものが素材なので、この接着剤ももともとは医療用のもの。それだけに結構値も張るそうですが、多少粘着力が弱いけれど100円ショップにあるつけまつげ用の接着剤でもいいんだとか。へええええ。

なるほど、メイクと医療って素材的には近かったりすんだなー。男ではわからぬ世界。とか考えてるうちに、普段から綿棒で塗ったり伸ばしたりするのが得意な女子チームに負けてるよ!この辺はハンデだよなぁ。


薄すぎず厚すぎずで肌を作っていきます。
うおー、なんか既に血管ぽい!

肌になじむように伸ばしつつ、適度に削りつつ、と作業を進めてほどよい傷あと用肌を作ったら、その真ん中にスパッ!と傷を入れていきます。傷を入れるのはもちろんナイフやカミソリではなく、粘土細工用っぽい金属棒。とはいえ、ここでどう傷を入れるかで「何による傷か」を表現することができる。スパッと切るか、ザックリと二段階に切れたか、一度中に引っかかって裂けるように切れたか‥想像するだに痛々しい。


痛くないけど視覚的になんか痛い!

互いに傷つけあう男女たち。

真一文字!ためらいない傷です。

最後の傷画像は大きくしようかと思いましたがやめました。結構コレでも痛々しいんですもの‥。しかしこれでもまだ色を塗ってない状態。この後肌の色と血のりを足していきますよ。


人形は目が命、傷は血が命!とは限りませんが。

< もどる ▽この記事のトップへ つぎへ >
 

 
Ad by DailyPortalZ
 

▲トップに戻る バックナンバーいちらんへ
個人情報保護ポリシー
© DailyPortalZ Inc. All Rights Reserved.