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はっけんの水曜日
 
実験!リッター何キロ走れるか

 

すぐに止まる

水1リットルを飲んで元気に走り始めた僕だが、1キロも走らないうちに体に異変が生じた。

 

にこやかに走り出したはずなのですが。

胃が重いのだ。

走る度にゆっさゆっさ揺れて痛い。当たり前だが水1リットルで重さ1キロだ。それだけの重りを胃に入れていてはそりゃあ重い。

すぐに足が止まる。  

 

胃を刺激しないように、とペースをおとしてゆっくりと走るようにする。それでもずしりとした重さは一歩一歩僕を痛めつける。よく車の燃費を向上させるためにはガソリンを満タンにしない方がいい、というだろう。つまりガソリン自体の重さで車重が増し、燃費が悪くなってしまうのだ。

僕は面倒くさいのでよく満タンにしてしまうのだが、あの時車はこういう気持ちだったのだな。ごめん、車、おれが悪い。胃、痛い。

 

うげー(少し重量を減らしました)。

次々と壁にぶち当たる

なんとかかんとか、体をひねらせたりしながらだましだまし1キロほど走っていると、慣れてきたのか下へ降りていったのか、最初ほど重さをさほど感じなくなってきた。それに伴い足も上がり始める。

「いけるぞ」

そう思った。ここからが記録への挑戦なのだ。

どこまでも行ける気がしました。  

しかしコースを2周したあたりだろうか、またも非常事態が発生した。

途中の表情を記録するために、とデジカメを持って走っていたのだが、後で見るとなぜか写っていた写真はほとんどがトイレだった。欲求にまかせて素直にカメラを向けていたのかもしれない。

このあと立て続けに5回トイレに入った。直管か、と疑うほど素直に、補給した燃料であるはずの水は体をすべり降りて出ていってしまったようだった。あと途中で汗も異様にかいた。

トイレマニアのカメラみたいになってた。  

その後ちょっとおかしいぞ、と思って一度ベンチに腰を掛けたら指先がしびれていた。さほど暑くないのに滝のように汗も流れている。

もちろんこれ以上走るのはやめた。

 

座ったあとには「もらしたんか!」ってくらい汗の跡が残ります。

 

懲りずに進める

ということで水1リットルで走行できた距離、約5キロ。わかったこと、起き抜けに水だけ1リットル飲んではいけない。

リッター5キロというとでかいアメ車並みの燃費の悪さだろう。もうちょっと庶民的な結果がでると思っていただけにショックだ。

しかし反省もなく、次の燃料を試す。なんとか形のある結果を出さないと記事が書けないからだ。

 

次はこれです。

 

次はバナナ。ちなみに二度目の実験は水を飲んでトイレにばかり行った次の日だ。この日も朝起きて何も食べずにバナナを手にしている。

 

適当な量ぶちこむ。

 

マラソン選手も効率的な栄養補給にバナナを愛用していると聞いたことがある。走るには水よりバナナなのだ。

バナナを正確に1リットル計量するためジューサーにかけることにした。さすがに粘度が高くこのままでは補給することもままならない感じだったので、特別に若干の牛乳で薄めている。ガソリンでいうところの添加物だと思ってもらえばいい。


バナナは大型のもの6本強で1リットルになった。片手では持ちきれないくらいの重量感がある。しかも今度はちゃんとカロリーのある燃料だ。この重さが僕を遠くまで連れて行ってくれるような気がした。

ずしっときます。  
しかし冷静に見るとすごい量だ。これだけ飲むと単純にバナナだけで1キロくらい体重が増えるはず。朝食バナナダイエットというのが流行ったが、僕はまったく世界で生きていることを実感する。
母さん、僕は間違っていますか。  

 

つべこべ言わずに飲む。バナナ1リットルはさすがに飲み応えがあった。ごくり、と一口飲み込むとすごく重い物体がのどを押し広げながら通っていこうとするのがわかる。「なめんな!」と思いながら飲んだ飲み物は人生でこれが初めてだ。

 

負けない!

 

ここからが実験です

しかし実際は水よりも5倍くらい飲むのが楽だった。飲める勢いは水の方が圧倒的に速いのだが、なにせ味がないので体が途中で「もういりません!」って言い始めるのだ。バナナにはそういう無理矢理なところがない。やはり体が走るための燃料としてそれを受け入れたがっているのだろう。

これは好記録が生まれそうな気がするぞ。


1リットルのバナナは果たして僕を何キロ走らせてくれるのだろうか。昨日内臓を洗浄しているせいか調子が非常に良い。これは期待できそうだ。

今日もすごく元気です。  

 

水と同様、やはり若干の胃の重さを感じながらも元気にスタートを切った。今日こそは倒れるまで走り続ける所存だ。

 

スタートしました!

 

では一周2.2キロの周回コースをバナナ1リットルで何周することができるのだろうか。ランナーの表情もふまえて見ていくことにしよう。

 

 

 

 


 
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