実はフューチャリスティックな場所
身近にあった立派なグリッド、それはこれだ!
屋外にもグリッドを求めてみたが、マンションの壁などでは夜でも光量がありすぎ、シャッターを長く開けていられない。かといって屋外で真の暗闇を探すとなると、手元がおぼつかないとか、職務質問関係とか、そもそもグリッドが見えないとか、いろいろとやっかいだ。 ただし、うちの風呂場でも、真っ暗になればやはり手元はおぼつかない。そこで役立つのがこれだ。
なぜ「手の甲」にLEDを配置したか、これで説明できよう。壁のグリッドを使ってクロスステッチを描くとなると、演者は当然「カメラを背にして」描かねばならず、するとやはり手の甲にLEDを配置することになるのだ。 って当然か。最近、周囲の人には当たり前のことを、まるで新発見したかのように熱弁する自分がいる。大丈夫か。
シャッター音が始まると同時に、場見っておいたマスにバッテンを埋めていく。ON・OFFをなるべくはっきりと分かち、埋め残しのないよう細心の注意を払い・・・。そして上から下まで全部終わったら、シャッターが下りる瞬間まで浴槽の中に身をかがめて、息を潜めるのだ(自分が写らないように)。どうだ、これを一晩中、繰り返していたんだ。右手がけっこうだるい。
さすが蓄光テープ。君のおかげでそつなくこなせたよ。 いつもの風呂場が、まるで異空間である。ビカビカだ。だが今の現場には、インベーダーの影さえない。写真にはこうやって確かに写っているのに。あれらは幻だったのだろうか。 しかし、ほとんど半径2m以内でのロケになってしまった。今度暖かくなってきたら、外でやろう。それまでには、ソラでマリオさえ描けるくらいになってないと。