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フェティッシュの火曜日
 
天下茶屋は日本のパリか

100円のラーメンは少し甘めの出汁で関西風。おれは好き。

みそラーメンは400円という不思議

天下茶屋には100円のラーメンがある

ラーメンが100円で餃子が150円!?ラーメンと餃子で250円だ、すごい店だこりゃ。具も最低限載っているし少し甘めのお出汁がいい。麺の食感と風味もいい。うまい。

なんでこんなに安いの?と聞いてみると「マスターが頑固なだけなんとちやうー」と店のお母さん。そりゃいい頑固だなー。

あんまりにも安いので申し訳なくなりレバニラやビールもつけてしまった。周りも二品で頼んでいる。なるほど、300円なら単品で済ますかもしれないが、これならやっていけるかもしれない。


よれ〜っとしてきた

まだパリ探しは続いていた

気がつくとラーメンをレポートしていた。あのまがまがしさにすっかりあてられた気分だった。事故にあったようなもの…そう自分をなぐさめるしかない忘れたい過去だった。

ここらで取材も終わりにしよう、振り返ってみると序盤の植え込みにパリはあったが、他1点。そうだ、あの植え込みはどういうことなのだろう。

スタート時とは反対側の植え込みも調べることにした。


やっぱりパリが!
もう、どんどんパリが!

ああ、ここがパリなのか…と思って記念写真を撮ることにした

天下茶屋の植え込みがパリ

夕方が近くなり、犬の散歩をしている人がこの通りに出没してきた。散歩コースにちょうどいいのだろう。

犬の方ももしかしたら肥料、という感覚なのかもしれない。植え込みの花も緑も色鮮やかだった。花の都パリがここにあった。


天下茶屋の街はいい雰囲気。うわーっと声が出るほど懐かしい匂いが実際に漂ったりしていた。

植え込みはパリだがいい街。そう言ってバランスをとりたい。でも実際にいい街。


パリかパリでないかは通天閣に委ねたい

そういえば通天閣はどこから見えるのだろう。初代通天閣はエッフェル塔と凱旋門を合わせたデザインだったし、あれがあればパリとして格好がつくのに。

見えなくて残念だ、と帰ろうとした南海電車の二階のホーム、喫煙コーナーを越えたその先でやっと見えた。

この見え方だと、やはりここはパリじゃなかったのだろう

そして問題は友人の発言に戻る

ええと、どういうことやろか。友人に問いただしてみると「時間帯は関係なく、アベレージで一日一つは見るし、見ないなと思ったら翌日に三つくらい見ます」と言っていた。たしかにそのペースは多い気がする。

友人の言うアベレージは達成したのだが、半日歩いて1つはやはり寂しい、というかパリでない気もする。

西成区役所で働く別の友人は天下茶屋よりもっとごみごみしたところの方があるのではないか、と言っていた。なるほど、パリは他にあるのか。

花の都、パリ。パリはきっとある。パリはきっと西成のどこかにある。そしてやっと見つけたここがパリかというパリでさえも、よりパリらしいパリが出てくるのである。あなたにもパリを探してみてほしい。

いいかげんなことを言ってすみませんでした。


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