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フェティッシュの火曜日
 
ダイヤ配りも「生きる」という名の芸術だ

赤羽橋駅付近の高架下に落ちていたひも

作品No.16「生きる」

今回の自信作がこれ。ひもが一本ちょろっと落ちている。

これが「生きる」なのか?と言われてもそれは僕にもわからない。だけどこれが「生きる」なんです、って誰かに言われたらなるほどと飲んでしまうだろう。家に上げておやつを出してあげてもいいくらいだ。

そういうあやふやなところに一本筋を通してしまう「生きる」の圧倒的なパワーがおもしろいのだ。


「生きるタワー」ってわかりやすくていいと思う
また雨上がりに植物撮ってた

作品No.19「生きる」

またも人ががんばって作ったものを身も蓋もない感じのタイトルにしてしまうシリーズ。

「生きる」と「LOVE」という二大「とりあえずそう言っておけばなんとかなるかもしれん」ワードがコラボレーション。

茫洋とした投げやり感が素晴らしくどうでもいい。この感覚、何かに似てるなと思ったら、最近家でこっそりしてる貯「パンの袋留め」だ。

あれも貯まるとどうでもいい空気が漂うのだ。

新宿のモニュメント・ラブスタチューも現在はおれ作「生きる」に

新橋の駅前で献血テント。こういうのはまさに「生きる」活動だろう。

石川がチョイス今日の「生きる」第4位

これ大丈夫かな。
献血テントをモチーフにした「生きる」が4位と。
献血はどうでもよくて、どちらかというと前のおじさんに強烈な「生きる」を感じました。

おっちゃんに着目した時点でぼかし処理をすることに今決定しましたよ。

みなさまにお見せできなくて残念です。この全身から脱力したたたずまい。
適当なおじさんの写真に「生きる」ってつけたらおもしろいに決まってるんだけど、そりゃ反則技ですわ。これは見たところ血を抜かれた感じのおじさんでしたね。
あ、もう見事に。
血を抜くという行為自体は他人を「生かす」ことなんですが、それがこのおっちゃんの「生きる」だ、と。
いや、血抜かれても「生きてる」って感じですかね。うん、「生きる」っていうか「生きてる」ですね。
そんな夏休み明けの飼育を忘れた飼育係感覚で…。この作品は献血テントに生命の尊さを感じてほしかったのに…。
献血すると気持ち悪くなっちゃうから、生命の尊さとかあんまり実感ないんですよねー。
そのうち大事故にあってこのおじさんの血をもらうのはあなたですよ。
そのときもうろうとした意識の中でこの写真のこと思い出すんでしょうね。
それが後に漫画化されて『ブラックジャック』

人撮っちゃったシリーズは新橋の駅前の撮影班も。この後わんさか酔っ払いを撮るのだろうか。それも「生きる」方法だ。


新橋駅前にて。新橋は「生きる」メッカか。

作品No.21「生きる」

店の分電盤か何か、外に出てる箱に落書きやステッカーが。びっしり、というわけでもなくて、バランスが悪い。

精一杯悪いことできるやつは同じくらい善いこともできる、そんな話はよく聞くが、一番たちの悪そうな中途半端な悪さ、「うわっ、食べにくい!」と最初に思うような悪さである。

しかしそれでも「生きる」に収まる。みんなみぃんな腹の中、とお腹をさする「生きる」というやつは怪物である。対して、元木はくせもの。野球音痴の僕がなぜか唯一覚えている野球知識がこれだ。


作品No.22「生きる」

SLの持つ愚直なまでの直進性がたまらない。例えば今向こうから「ポッポー!」と声に出した男が走ってきたらどうだろう。

「生きてる!この人…生きてる感じがする!」きっとあなたはぎゅっと受け止めようとすることだろう。

そして男はあなたを思いっきり跳ね飛ばすのだ。男だと思ったそれは蒸気機関の鉄の塊であるからだ。

つまりそう、それが産業革命だ。(途中で自分でもよくわからなくなりました)

SLが「生きる」!圧倒的なポジティブに叩きのめされる。

今日の最後は石川さんが選んだ第一位でお別れ。モロにゴミ。

石川チョイス今日の「生きる」第1位

決めました。
こういう残骸っぽいのは、誰かが生きた跡ってかんじがするので。
問答無用のゴミがベスト1でしたか。
タイトルにすると「生きる」かなと。他に選びかけてたのもゴミだったので。やっぱりゴミじゃないか、と。

ひものやつはどうでした?

ヒモは意味ありげ過ぎてちょっとダメでしたね。ほんとにただのゴミじゃないと。
あと「使ったあと」って感じが大事。

たしかにこれだけ枚数撮ったあとでカメラのフォルダを見たらゴミをけっこう撮ってるんですよね。
ゴミの持つ「生きる」感はたしかにあると思います。特に街中においては一番強い(人を抜きにして)。
ゴミの他には植物ですかね。「生きる」っぽかったのは。
陽なら植物、陰ならゴミ。
ところで木の肌と同じように、これもワシワシしてませんか?
本当だ。ワシワシ感も「生きる」なのかな。
きれいな線より雑な線のほうが「生きる」なのかもしれない。
人間も長く「生きる」としわが刻まれていきますし。
「生きる」を語るといちいち説教くさくていやですね。ゴミなのに。
ほんとだ!
しかし今日はそういう企画でした。

にょっきりしてる高層ビル群も「生きる」にふさわしいが、これが建つに至った労力を全部無にしている


説教臭いのと、あと上から目線になりがち。
先輩風っていうんですかね、「生きるってこういうことなんだよ」っていう。
今日は全体的に三次会ですね。
本人はけっこうな確率で翌日覚えてないですね。

じゃあそれに倣って言うだけ言って逃げてしまいましょうか。

そうですね、明日には全部忘れましょう。

じゃあどうもありがとうございました。(おわり)

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