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はっけんの水曜日
 
“敵キャラ”っぽく見える花を探せ!

名前に惑わされない

お、これは番外だが、茂みの中にドクダミ発見。ドクダミはなんたって「ドクダミ」である以上、名前負けしないことは確実なのだからと、いちおう試してみることに。


ドクダミの場合

ドクダミの茂みって独特の雰囲気だ。触れてはいけない感じ。

かわいい。

よく見れば花自体は白く、花びらも小さく可憐なので、敵もついつい普通の女の子に戻ってしまいがち。花には罪はなかった。


ベゴニアの場合

ベゴニアにはあまりなじみがなかったのだが、まとまって展示されているとそれはそれはガーリーな空間になっていたのだ。

ではここに敵出現で、ガーリー空間を一変、恐怖のどんぞこに陥れてもらいましょう。


あまりに花の咲きっぷりが堂々としていて、ついつい鑑賞にのめりこむ私だ。
でもその前に。

これも本題からそれるが、見ていただきたいのは、展示の中のとある説明パネル。ベゴニアの花言葉が書いてあるのだが、見逃せないひとことがいちいち添えてあった。職員さんの心情でしょうか。


ん?誰?

ん?どうした?
ダメ押し。それまでは昭和風だったのに、いきなり言葉が若いぞ。

ベゴニアの花言葉を頭に叩き込んだところで、敵、やっと出現。お待たせしてすいません、敵。


「ガーリーテイストも、敵をインすればほらこんなに大人セクシーな着回し1週間♪」という感じだ。

ランの場合

最後、温室の一画にひっそりと並んでいた、ラン。そうだ、ランがあった!あのダイナミックな花弁の形状、色、これは期待できそうだ。


ハマーン登場、という雰囲気(私にはそう見える)。

神々しいまでに、凶悪。不吉。禍々しく。神かと思ったら悪魔だった、というのは物語上、最悪の展開である。

つやのあるテクスチャ、色、形、まるで敵用にデザインされているかのようだ (でもメーヴェに乗って仁王立ちで突っ込んでくるナウシカにも見えてきてしまった)。

ランの花にはドラマ性がある。手を広げているかのような、放射状の花弁。宮殿の階段のような、中央から垂れ下がる花弁。花弁の縁のドレープが、しっかりと女性らしさを強調して抜け目がない。

というわけで、独断ではあるが「敵キャラの似合う花」は、今のところラン科の花で決まりではあるまいか。ランが迷惑してなければいいが。

この企画、実は裏テーマは「花を愛でよう」だったのだ。

自分は今までそれほど花の観賞に心を砕いたことはなかったが、今回の企画では違った視点で花と向き合えた。花の見方が、少しはわかったような気がする。特殊な方法だけど。

でも楽しかったことに間違いはない。

捕まえた虫にヒモつけて連れている小学生、のように歩き回った。

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