名前に惑わされない
お、これは番外だが、茂みの中にドクダミ発見。ドクダミはなんたって「ドクダミ」である以上、名前負けしないことは確実なのだからと、いちおう試してみることに。
よく見れば花自体は白く、花びらも小さく可憐なので、敵もついつい普通の女の子に戻ってしまいがち。花には罪はなかった。
ベゴニアにはあまりなじみがなかったのだが、まとまって展示されているとそれはそれはガーリーな空間になっていたのだ。
ではここに敵出現で、ガーリー空間を一変、恐怖のどんぞこに陥れてもらいましょう。
これも本題からそれるが、見ていただきたいのは、展示の中のとある説明パネル。ベゴニアの花言葉が書いてあるのだが、見逃せないひとことがいちいち添えてあった。職員さんの心情でしょうか。
ベゴニアの花言葉を頭に叩き込んだところで、敵、やっと出現。お待たせしてすいません、敵。
最後、温室の一画にひっそりと並んでいた、ラン。そうだ、ランがあった!あのダイナミックな花弁の形状、色、これは期待できそうだ。
ランの花にはドラマ性がある。手を広げているかのような、放射状の花弁。宮殿の階段のような、中央から垂れ下がる花弁。花弁の縁のドレープが、しっかりと女性らしさを強調して抜け目がない。
というわけで、独断ではあるが「敵キャラの似合う花」は、今のところラン科の花で決まりではあるまいか。ランが迷惑してなければいいが。
この企画、実は裏テーマは「花を愛でよう」だったのだ。
自分は今までそれほど花の観賞に心を砕いたことはなかったが、今回の企画では違った視点で花と向き合えた。花の見方が、少しはわかったような気がする。特殊な方法だけど。
でも楽しかったことに間違いはない。