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ひらめきの月曜日
 
鼻毛清水で喉をうるおす 見てきてジャーニー・新潟編

名前と実力が拮抗する鼻毛清水と、でかいカレー

続いて目指すのは個人的に日本で一番気になる池、「鼻毛の池」だ。ふざけているのかなんなのかというネーミングだが、実体はどんなところなのだろうか。


見てきて!投稿
[新潟県] 鼻毛の池 (2008.5.20)
投稿者 elefantentraum さん インチキ展望台通信
どんなところ?

新潟県にある「鼻毛の池」です。
ぜひ、小野法師丸さんに見て来ていただきたいです。
池のそばには「鼻毛キャンプ場」があり、
近くには「鼻毛の水」というおいしい湧き水もあるそうです。

だいたいの住所 新潟県上越市大島区牛ケ鼻


>>「見てきて」ページはこちら

「鼻毛キャンプ場」も相当とぼけているが、「鼻毛の水」ってなんなんだ。一歩間違えれば鼻水ではないか。突っ込みどころにあふれるこの場所、実状を確かめなければならない。


カップルには適さない名前だろうか
想像以上に山の中

道ばたに立っていた「鼻毛の池キャンプ場」の看板にも、恥じらいやウケ狙いを感じるところはない。カーナビの画面通りに進んでいくと、思っていた以上に山の中で驚く。すれ違う車も、歩行者の姿もない。


ナビ画面がこういうシンプルな表示になることも珍しい

ナビの画面には、自分が走っている道一本しか表示されていない。道こそ舗装されているが、ちょっとした秘境くらいの勢いの場所だ。さて、そろそろ到着のはず…おお、見えてきたぞ。


普通に美しい鼻毛の池
まがうことなく鼻毛の池

緑に囲まれた中に佇む静かな池。鼻毛らしさのひとかけらもない、問答無用に美しい池だ。名前の刻まれた碑もあり、ここが誰かの悪ふざけで鼻毛と呼ばれているわけではないことも確かめられた。オフィシャルに鼻毛だ。

碑こそあるものの、観光地的な整備は全くされておらず、自然の中の本物の池という様子であるのもいい。


鼻毛にて
虫が大ハッスル

意味のわからないガッツボーズで自分の写真を撮る。すぐそばでは緑色に輝く甲虫がダブルで交尾中だ。

ところで鼻毛ってなんなのか。所在地である上越市のサイトにはこの池に残された伝説が載っていた(こちら)。ただ、読んでみてもヘビとか美しい娘だとかだけで、鼻毛のことはきれいにスルーだ。

別に調べてみたところ、鼻毛の池のある鼻毛峠は、もともととても急な坂で、前を歩く馬に鼻を蹴られてしまうほどだったらしい。そのため「鼻蹴峠」と呼ばれ、それがいつしか「鼻毛峠」となった、ということらしい。

もともとの由来はわかった。そして誰かが悪ふざけで「鼻毛」にしちゃって、取り巻きもそれをノリノリで受け入れた、ということだろうか。気持ちはわかる。


「鼻毛清水」って言われてもなあ
でもうまい!

依頼者さんが近くにあると書いていた「鼻毛の水」は、正確には「鼻毛清水」だった。「鼻毛」と「清水」のコントラストが高いネーミング。本当に清らかなのだろうか。

水を溜めてある石柱の上にはコップが置いてあり、この水が飲めることを示唆している。自分でも飲んでみよう。

……これは、おいしいぞ。正直なところ、普段飲む水にはあまりこだわりがない、つまりは味などよくわからない自分であるが、この鼻毛清水はそういう自分にもはっきりわかるほどおいしかった。

水の味に疎いためそれを表現する言葉も出ないのだが、そんな奴にもわかるおいしさ、と言えば少しはわかってもらえるかもしれない。


>>結果はこちらに投稿しました

鼻毛を後にして次を目指そう。この「見てきてジャーニー」の最後の目的地はこちらだ。


見てきて!投稿
[新潟県] カツカレー大盛り (2009.6.10)
投稿者 カレーライスマン さん
どんなところ?

道の駅新井にあった食堂ミサというところで、
昔カツカレーの大盛りを食べました。
とんでもなく大盛りでした。
どなたかぜひ食べてきてください。

よろしくお願いします。

だいたいの住所 新潟県妙高市猪野山55

>>「見てきて」ページはこちら

でかいカツカレー。もともとカレーは大好物。大盛りにしたりカツカレーにしたりすることに対しては普段ならやや躊躇するところだが、見てきて依頼があるならウェルカムだ。でかいカツカレーを食べる理由をくれてありがとう。


行ったことある中では一番でかい道の駅、あらい
食堂ミサは大人気

依頼の「食堂ミサ」は「道の駅あらい」の中にあるのだが、この道の駅はかなり大きい。ホテルや回転寿司に加えて、すき家まである。地元客も意識した構成なのだろう。

そうしたライバルもある中、食堂ミサは大人気。満席ですぐには入れず、しばらく待ってやっと入店だ。

もちろんカツカレー大盛りを注文。程なく、他のお客さんに二度見されながらそれは私のところに運ばれてきた。


噂に違わずでかい

直径30cmほどのお皿に、ぎりぎりまで盛られているカツカレー。味噌汁椀と比べていたたければ大きさの見当がつくかもしれないが、写真だと大きさが伝わりづらいだろうか。

左右の手で30cmくらいの間隔を作っていただけるとわかるかもしれない。それを直径とする円にカレーが思い切り盛られているわけだ。


攻め立ててくるカレーの波
でかさ混乱の一枚

大きさを伝えようと思って私の顔とカレーを一緒に撮った一枚も載せてみたが、私の顔はでかい方なので、逆効果になってしまっていたら申し訳ない。

味の方はタマネギがたくさん入った、昔ながらのカレーという感じ。食堂で食べるカレーって、こんなだよなあという郷愁の味だ。


真剣に何かと向き合う人間の顔はいつもりりしい

でかいカレーに笑顔の私だったが、食べ始めると終盤の方はその量のためつい真顔に。これで1000円、思いっきりおなかの空いたときにはおすすめのカレーでした。


>>結果はこちらに投稿しました

見玉不動尊には「延命水」というのがありました

延命しました!

依頼者さんの思い出が詰まった場所を巡った、見てきてジャーニー新潟編。普通に観光地に出かけてもあまり楽しめなかったりすることもあるのですが、地元の人に案内してもらったようでとても楽しかったです。

写真はティッシュ仁王像のお不動様にあった「延命水」なる水。ゴクゴク飲んで、バリバリ延命してきました。


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