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フェティッシュの火曜日
 
煮物の残りよ、カレーになれ!


これはうまかった

インドでは「カレー風味の味付けの料理」をすべて「カレー」と呼ぶ、と聴いたことがある。それなら、既存の料理にカレーを入れても、それは「カレー」だろう。
今回は、ついつい一人暮らしの自炊で余りがちな「煮物」にスポットをあててみたい。

日々、こつこつ煮物を作って、つどつどカレーにしてみた実験です。 

斎藤 充博



ミートソースカレーは、そう単純じゃなかった


さっそく試してみたい。まずは手軽に、家の中にあったミートソースでカレーを作ってみよう。
ミートソースは基本的に挽肉とトマトの味である。カレーにトマトを入れたりするのは、よくやる隠し味の一つだし、カレーの中の肉なんて、いくら入っていても入り過ぎと言うことはない。きっとおいしくなると思う。

まず、比較のためにミートソーススパゲッティを作って食べてみます。

なんてことのないミートソース。ちょっと麺をゆですぎたかも。


単純に、スパゲティーにして食べるだけでも十分に美味しい。「ゆですぎたかも…」と思ったけれど5分で平らげてしまった。手軽で美味しくて、大変良い食べ物だ。

さて、時間は過ぎて晩ご飯。
ここにカレールーを入れてカレーにしよう。ここからが本番だ。


ミートソースの鍋にカレー入れます

あっさり溶けるけれど…
あんまりカレーらしくない。もう少しルーを追加投入するが…


ミートソースカレー

・ミートソースにカレールーを入れ、目玉焼きを載せる
・どうしようもなく、しょっぱい。そして、どうしようもなくミートソースだ
・見た目がすごくうまそうなのが、逆に恨めしい

・★★(目玉焼きに救われる)

ルックス的には申し分ない。小さめの具も上品そうな感じに見える。そして目玉焼きがとてもきれいだ。そう、目玉焼きがこのカレーの最大のポイントだったのだ。なぜ目玉焼きを入れたのか。

このミートソースカレー、あまりにもしょっぱすぎたのた。水を入れたり味を薄める努力を多少してみたものの、「ミートソース」の持つ塩気に、「カレールー」の塩気が加勢してきたこの状況はいかんともしがたかった。「傷口に塩を塗る」という表現が遠いようで案外近い。
最後の最後に「玉子を入れたら多少まろやかになるのでは」と思いつき、目玉焼きを載せる。結果的にこれは正解で、これのおかげで最後まで食べられた。こういう自分自身の機転を発揮できるのはうれしい。料理失敗して良かった、と思えるくらいだ。


ミートソースのカンヅメマンの服装はイタリア人をイメージ(シャツのはだけ具合)


それにしても恐るべきはミートソースの強さだ。カレールー2.5ブロック入れているのに、ほとんどカレーの味がしない。「ものすごくしょっぱいミートソースぶっかけご飯」ができあがってしまった。
今回の趣旨は対決ではないのだけれど、「win:ミートソーススパゲッティ、lose:ミートソースカレー」とここに高らかに宣言したい。ようは、ミートソースはそのまま食べた方が良いということですね。

 

暑い日にこそおいしい、豚汁カレー

立ち上がりでちょっと失敗してしまったが、気を取り直して、次に豚汁カレーを作ってみたい。
豚汁の良いところは、「豚肉」と「人参」がカレーとかぶっているところだ。まろやかな味噌味もミートソースのような過激な主張はしないだろうと思う。それでは作ってみよう。


我流でガンガン作る。豚汁ごときにレシピは不要だろう

完成。さっきのミートソースの失敗が頭をよぎり、薄味になってしまった


でも、食べたらうまかったのです

ついつい薄味にしてしまったが、夏の暑い日でもガブガブとイケるさっぱり豚汁となった。うまい!うまいよ。暑い日にこういうのを食べるのもいいもんだ。なんなら毎日豚汁作っても良い。こんだけうまけりゃ、別にカレーにしなくていいんじゃないの、などと一瞬思うが、この後きっちりカレーにします。


豚汁カレー

・豚汁にカレールーを入れ、ゆで卵とゆでブロッコリーを載せる
・スープカレーっぽい
・すごくうまい

・★★★★★(味噌味とカレー味がよくあう)

よく考えたら豚汁は「煮物」ではなくて、「汁物」だ。必然的にできあがるカレーも「スープカレー」風の食べ物になった。せっかくなので、よりスープカレーらしくするために卵とブロッコリーをあしらってみる。なんだかとても、きれいな色合いだ。この半熟玉子のテカリ具合がなんかズルい。


きれいだ。思わずじっと見つめる


思わずがっついてしまうおいしさだ

実際に食べてみると、見た目以上にうまい。味噌がカレーをバランスよく引き立てているという感じがする。基本的には、まるっきりスープカレーの味なんだけれども、味噌の風味がそれをまろやかにして、ついでにちょっぴり豆っぽい風味も醸しだしている。すごーい!

そして、豚汁から引き継いだ具の油揚げがニクい。スープカレーの汁を満杯に抱えて、とんでもないごちそうになっている。油揚げはどんな場面でも自分のものにしてしまう名プレイヤーだ。「食材界の若槻千夏」とか今後呼んでみようかな。いや、多分呼ばない。

だんだん調子が出てきた。次のページではポトフカレーを作ってみます!

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