思い悩む日々

今回の調査は前ページまでの４品目で終了する予定だった。
しかし、４品目中おいしかった、と胸を張って言えるのは豚汁カレーと、ポトフカレーの２品目だけだ。ここまで孤独に耐えてコツコツ毎日煮物を作り続けてきたのだ。あまり残念な結果で終了したくない。そして、ラストに作ったカレーがおいしくないというのもなんかイヤだ。

確実においしくなる煮物はないだろうか？

実は、考えていることがある。「おでん」だ。肉じゃがは甘さが災いしたが、和風ダシの味付けは、カレーのバックグラウンドとしてなかなか有力であると感じている。しかし、懸念しているところが1点あるのだ。おでんは煮物ではなく「鍋物」である。ここまでずっとコトコト味わい続けてきた孤独感がさらに強力になってぼくを襲ってくるのではないだろうか。

おりしも、悩みつづけて至ったこの日は46年ぶりの皆既日蝕であった。
この薄く翳る空が、ぼくの心を暗く揺さぶる。

揺さぶられるだけ揺さぶられたのだが、結局はやることにした。
全く無駄なパラグラフで申し訳ない。

おでんカレーは一筋縄ではない

さっそくおでんを作って食べる（といっても、例によって孤独感にさいなまれる煮込み時間が相当あったわけだが）。そして、食べてすぐ、「あ、これ、おでんだ」と思った。それ以上でもそれ以下でもない。

正直、このおでんはそんなにうまいと思わなかったが、これはこれでいいと思ってしまっている。ここからどうカレーになるかが問題なのである（最初はそういう趣旨じゃなかったけれど、そういうことにしておきたい）。じゃがいもをたくさん入れたので、今回のカレー化には期待が持てるだろう。

そして、カレールーを入れたおでんカレーはこちらだ。

左がカレールーを入れたおでんだ。どうしよう。あんまりおいしそうにみえない。
実際に食べてみるも、またダシとカレーでしょっぱくなってしまっている。
ダシの風味が効いているので、おそば屋さんのカレーっぽい雰囲気はあるものの…

ん？まてよ？じゃあ、ソバを入れてみるのは、どうなんだ？