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フェティッシュの火曜日
 
ヤンキーになって、書を捨て町へ出よう

調子に乗って商店街へやってきた

やってきたのは古き良き下町の商店街。大会会場となった家から少し離れた商店街を選んだところが、かろうじて残っていた大人の理性。

いっそ原宿にいこうかという案もあったが、それだと今回の目的とちょっと違ってしまう。我々が目指すところはおしゃれとしてのヤンキーではなく、地域に根付いたヤンキーとして見られることなのである。でももめごとはごめんだぜ。

目立ちたい訳ではなくて、人々の反応がみてみたいだけなのだ。それを目立ちたがり屋といわれたら、まあそうなのだが。


上:「ちんどん屋みたいじゃね?」と参加メンバーの誰かがつぶやいた。下:500円のサングラスを真剣に吟味する。 ヤンキーは狭いところがよく似合うよね。

ヤンキーといえば喫茶店。店員になんの説明もなくこの姿で入店。 当然未成年ではないので、煙草を吸っても怒られません。この姿、服装以外はヤンキーと関係なく普段の姿な気もする。

「おまえ、これ払っておけよ!」と伝票を押し付けられてキョンシーのように固まる後輩。 「玉置さん、それヤンキーじゃなくて電波系だから」といわれたが、写真を見て納得。

我々とすれ違う人たちは、ちょっと安全な距離まで離れてから二度見をしたり、ガードレールを挟んだ車の中など安全なエリアからはマジマジと見たり。

「怖いヤンキー」というよりは、「変な格好をしたなにか」という、漠然とした捉え方をされたようだ。「…あれ?」と首をかしげるおじいちゃんとかいた。

この写真を見る限り、それらの反応は間違いなく正しいと思う。学園祭で流す自主製作のお笑い映画クオリティ。

 

なぜか普通の格好のとき以上に話しかけられる

それでも土地柄なのかこんな私たちに好意的に話しかけてきてくれる人も多く、近寄りがたいヤンキーになっているつもりとは裏腹に、地元の人たちとヨネスケ並みにコミュニケーションとりまくり。配っていたパチンコ屋のティッシュだってちゃんともらえた。

自転車に乗った二人組のおにいちゃんからは、「おお、ヤンキーだ!」と話しかけられ、ちゃんとヤンキーにみられたんだと一同喜んだが、「で、町屋のミニコミの撮影でしょ?」とピンポイントなことをいわれてしまった。


せっかくなので一緒に記念写真。

まあよく考えたら、本物のヤンキーに対して「ヤンキーだ!」とは面と向かっていわないですよね。

ヒューマンコミュニケーションあふれるいい一日でした。

今日でヤンキーは卒業するぜベイベー

商店街を練り歩いてみての気になる街の反応だが、どうも本物のヤンキーだと思った人は残念ながらいなかったらしく、喫茶店の店員さんには「なにかの撮影?」とすぐ聞かれた。

まあこれは一眼レフのカメラをぶら下げていたのが悪かったのだが(LUMIXの浜崎あゆみがCMしていたやつあたりがよかったか)、都電のなかでは見知らぬおばちゃんに、「テレビの撮影でしょ?」とテレビカメラもないのにいわれたのは少し悲しかった。さらにはセーラー服姿の土屋さんが受け狙いでもなんでもなく、「ヤンキーに見えるでしょ」と真顔で聞いたら、「今の高校生はそんな格好しないわよ」と返される始末。

薄々は気が付いていたのだが、客観的にみるとそれくらい変だったということである。こちらに写真が上がっています。あと土屋さんの日記も必見。

「あなた、服を脱いだら草なぎに似てるんじゃない」といわれた。

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