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はっけんの水曜日
 
山梨のマチュピチュ、コモアしおつ



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中央線で四方津に行ってきました。よく山登りに行くときに降りたり通り過ぎたりします。

中央線に四方津という駅がある。四方津には高柄山に登ったときに初めて降りた。

駅を出ると、駅前から山の斜面をドデーン!と巨大なチューブ状建造物が這い上っていた。なんだこりゃ?とは思ったのだが、山行のスケジュールに「謎の建造物探索」の時間は取ってなかったのでスルーして山に登った。

途中、木漏れに件のチューブが見え、その上に街が広がっている様子が観察できた。南米の空中都市、マチュピチュのようだった。いつか行こう、そう思って2年が経った。

今回は山登り無しでマチュピチュを訪れるためだけに四方津に行ってきました。

松本 圭司



まずは写真でドーン!


このように、チューブ状の建造物が山を登っている。なんだろう?って思うよね。

まだ眼鏡掛けてます。リーマンショックで損するとか知らない。

2年前の僕

2007年の9月に高柄山(山梨県の四方津から登った)に登った。まだ暑い9月、空は嫌がらせかと思うくらい晴れて非常に暑かった。

夏の低山登りは地獄だ。ある程度お金がある人は北アルプスとか中央アルプスに行くのだが、僕らは貧しいので、近場の低山ばかり登っている。冬の低山は楽しいのだが、夏は修行かと思うほど辛い。

そんなこんなで高柄山を登っていたのだが、時折、駅前で見た謎のチューブが見え、それは山の上の街に繋がっていることが解った。

 

山から見るとこんな感じでした


線で囲んであるのがマチュピチュエリア。おー、ああなってたのか。行ってみたい。

おお、マチュピチュ。いつか行こう、そう思って山を歩き続け、隣駅の近くに下山して帰った。

それから2年、今回は山ではなくマチュピチュに行くために四方津にやって来た。


チューブのとなりに普通の民家というギャップがたまらん。

コモアブリッジという施設でした

チューブの根本には2階建ての建物が建っていて、駅とは歩道橋で繋がっていた。建物の名前は「コモアブリッジ」というそうで、上の街は「コモアしおつ」というのだそうだ。

マチュピチュって名前じゃなかったずら。


さっそくチューブの中に行ってみましょう!
歩道橋通路は・・・・・だから赤で書いたら消えるとあれほど。

 

これがチューブの内部だ!


チューブ内の標高差は100m。2基あるエレベーターで上り下りします。

チューブの中にはエスカレーターと階段、両側のエレベーター2基が収まっていた。エスカレーターや階段は立ち入り禁止になっていて、使えるのはエレベーターだけ。常に誰かが待っているような感じだった。

壁や天井はガラスかアクリルか、透明な素材なので非常に明るい。夜は夜でライトアップされて綺麗に見えるだろう。


表示盤は斜め。そう、このエレベーターは斜めに進むのだ。

エレベーターと言っても、斜面に沿って斜めに進む。だからエレベーターの位置を示す表示盤も斜めの線で表される。全長200m、標高差100mをおよそ2分半で上り下りする。


なかなか珍しい操作パネル。三菱製でした。

行き先ボタンは、上か下。開くボタンは当然左だ。


色んなところに、斜め移動の表示がある。

ここで育った子供達は、エレベーターが垂直に動くということを知らないかもしれない。


登っている途中で下を見るとこんな感じ。

エレベーターが動き出すと、後ろの景色がぐんぐん遠くなる。その動きはエレベーターと言うよりも、ケーブルカーのそれに近い。下にはレールのようなものがあり、ケーブルが上下に動いている。うん、これ、エレベーターっぽいケーブルカーだ。

エレベーターが上に着くとみんなぞろぞろ降りて、代わりに降りる人たちが乗り込んできた。


下のピンク色と比べると、地味な上のエレベーターホール

マチュピチュに到着しました

ついにやってきた。ここがマチュピチュの上部エレベーターホール。2階建てで、屋根の上には展望フロアみたいなガラスのドームがある。って、今気付いた。あれ、もしかして登れたんじゃないか。でもって、下界やマチュピチュを展望できたんじゃないか。

ほいじゃけぇ、マチュピチュを探検してみようか。

さぁ、マチュピチュを見よ!


次のページでマチュピチュを巡ります >
 

 
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